5月


1週目

1日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

ゆるゆるアフリカノス、のリハ。ふじたよーこチャンが新しいバラフォンを持って来てゐる。これがなんか微妙に音痴で(笑)キィが特定出来ぬのだが、取り合へずGとEm、DとBmに対応出来る事が発覚。例によってよーこちゃんのバラフォン叩き語りに、ワシが電気系を加えてアンサンブルにす、といふスタイルで新曲を3ツほど。

ちなみによーこちゃん曰く、アフリカではバラフォン奏者が唄う、なんて事はほぼあり得ないのださう。伴奏楽器と歌手、てのは明確に区分けされてゐるらしひ。まぁよーこちゃんは構わず唄ってるけど・・・・。インドのラーガでは上昇の時は第4音を飛ばさなアカン、とか、各地各音楽色々さういふ「ねば」「なら」があって、オモロいてゆーかめんどくさいね。さうしてみるとロックやジャズって、ホンマに自由な音楽なんだな。

その夜、食器を片付けてゐると、また腰がグキ云ふた。今度は痛みはそれほどでもないが、左足に痺れが残る。やれやれ適わんでヨほんま。いつまでも寒いしいつまでも花粉は飛んでるし、えぇ事はないねぇ。

2日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校への行き帰りを歩きにしたが、さらに歩く事にしてひと駅先の巨大モールまで。書店にて久しぶりに新書を買う。この連休、ほぼ休みなので、久しぶりに読書に没入しやうかな、と。買ったのは京極夏彦の「オジぃサン」といふ小説。京極氏の書にしては、化け物の類いが出て来ず、軽め。本の厚みも常識内(笑)。

このモールの食品売り場は高い、といふイメェヂがあって、今まで此所で本以外のモノを買った事がない。が、けふはなんとなく覗いて見る気になった。すると、アラ、意外に安い食材もあるぢゃないですか。てな訳で、ツイデに晩飯の買い物。

思ひの他安く仕入れる事が出来たが、なんか客の民度が低い、って気がした。狭くない店(むしろかなり広い)なのに、3回以上買い物カゴをぶつけられたし、商品を見てゐる側に何度も割り込まれた。どーいうの?あの、各自が買った品を買い物袋に入れるコーナー、でも割り込みが多かったし、店内で走り回る餓鬼を注意もせず話し込んでゐる莫迦母の集団も多かった。キレイで近代的なモールでも、これでは、ねぇ。

3日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

朝から曇天。篭るには良いかんぢ。読書以外にこの連休でやらうと思ってゐるのが「作曲」で、昼前からそれに取りかかる。1時間半ぐらいで、マイナーの、昭和歌謡のやうな曲が出来上がった。しーなさんが唄うとハマりさうである。「しゃばだバ」と命名。もうひとつ、曲はほぼ出来上がったが、歌詞がまとまらずに途中棄権。こちらは久々に言葉の多い唄になりさう。

午後からは京極を読む。が、途中で寝てしまった。これはどーも最近、夜中に目が醒める事が多い-------しかも一度目が醒めたら仲々再眠できない------からだらう。仕事なぞしてるとさうも思はぬが、かうしてのんびりしてると日中でも眠くなる。微妙な気候なので自律神経が少々オカシくなってゐるのかもしれん。

夜、タマタマTVで「不眠」につひてやってゐたので興味深く見る。それによるとワシの症例は、単に「加齢」ださうな。ちっ。

4日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

加計町、といふ処で神楽が行なわれてゐるのを見に行く。

こは何年前だったかのGWに、何の気なしに女房をバイクに乗せて走ってたら、スーパーの駐車場で神楽を演ってるのに遭遇。その翌年のGW、そんな事は忘れてゐて、やはり何の気なしにバイクを走らせてゐて(要するにGWはヒマにしてるのだ)、同じやうに神楽に遭遇。アこれは毎年演ってるのだ、と気付き、それ以来は「見に」行くやうになった。ので、これで4回目か。バイクをやめてからは車で行くやうになった。

加計町までは車で1時間半くらいか。黄砂は激しいがドライヴ日和でもあり、のんびり田舎道を走らせるも楽しい。会場に着いてからは布椅子持参で、最初から最後まで楽しんだ。今年の演目は「悪狐伝」「日本武尊」「八岐大蛇」の三つ。悪狐伝など子供ウケするもので、場内はちょっとしたヒーローショウなみの盛り上がりであった。郷土芸能って、やっぱり良いね。

ワシとしては、この加計町に住んでゐる人達の暮らしぶり、みたいなモノにとても関心がある。ちっさいがそれなりの町で、学校もあるし商店もある。どんな娯楽に興じてどんな話をしながらどんな日々を生きてゐるのだらうか?。それは幸せな暮らしだらうか?。余計なお世話だけど・・・。

5日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

広島市内中心部でこの3日間に渡って繰り広げられてゐる花祭典といふ祭に、生徒が出ると云ふので見に行く。

去年一昨年と、人づてに関わった(出演した)が、個人的にはあまり進んで関わりたくない祭。久々に客として行った訳だが、まーぁヒトの多さもさる事ながら、凄まじい騒音の嵐っ。隣り合った会場同士が、競うやうに爆音で音楽やらなにやら繰り広げており、うるさい事甚だしい。シラフで居られぬので、屋台でビール買って呑みながら。生徒はまぁよぅ頑張っておった。

その後、姫石ミミ、吉本武史、としーシュによる新プロジェクト「うつせみ商会」の初回ミーティングに行く。演技と演奏が同じニッチにある舞台が作れぬものか、と云ふミミの誘ひに応じて集まった面子。

脚本は藤井友紀。何年か前に「禁じられたメキシカン」といふたいへんシュールで面白い演目を見た事があり、その脚本を描いたヒト。早速冒頭の2頁ぐらいでディスカッションしたが、既に音楽が頭を渦巻くやうな・・・。オモロい事が出来たら良いな。よーし、また曲書くぞ。が、初回公演は7月2日。あんまり時間ないな。

最近思ふが、ワシってばもっと「生き急いで」も良いんだらうな。急げシュウよ。下らぬ風評など気にせずに。

6日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

女房がオモロいモノを見つけて来た。これ。世界最小のキャンピングカーだって。わはは。なんか物悲しくて良いねぇ。まぁシニアカーはいくらなんでもアレだが、3輪バイクかなんかでこれ引っ張ってきゃツアーも可能だな。んで、よぼよぼになってもツアーを続けながら、やがて朽ちて行く人生・・・・てゆーか、こんなん買わんでも、今のワシの軽バンでも充分か・・・。

さういや元フェイセスのロニー・レインが晩年、スリム・チャンス・パッシング・ショウ、てのをやってたな。メンバーの家族まで連れてキャンピングカーのコンボイでツアーする、ていふ。普段ライヴなんか演らんやうな田舎まで廻ってたけど、たしかすぐに財政難で頓挫した、とか・・・(苦笑)。でもさういふ事をやりたい気持ち、分からんでもないな。

夜、しーシュのリハに新曲持ってく。例の「しゃばだバ」。もひとつの新曲「ぎやまん」も合わせて、これまでのしーシュにはないかんぢの曲。やはりちょいと昭和歌謡ぽい。次のアルバムはこんなかんぢで録りたいね、と話す。

何故最近昭和歌謡に惹かれるか?。あれはやはり当時の作曲家が、日本に入って来たジャズやシャンソンに強いリスペクトを抱き、そのやうな日本語のスタンダードを作りたい、と云ふ気持ちで作ったものだらう。ワシもそのやうに、純粋な「憧れ」で音楽を作りたい、のだな。


2週目

7日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

「うつせみ商会」で使う曲が浮かんだので、譜面にす。Tip hotelん時と同じやうに、ひとつのテーマを色々と変奏す、といふ形にしやう。まだ台本が完成してないので、流石に歌詞までは書けなんだ。まぁ、でもなかなか。

DVD「4分間のピアニスト」観る。ドイツ映画。すごいなコレ。

天才的なピアノの技術を持った、しかし狂暴性の強い少女(犯罪者)を、正規のピアニストに仕立て上げる教師の苦悩云々、といふまぁありがちな話ではあるんだけど・・・。ドイツと云ふ国の内状などもあって、なんか暗い、てゆーか捻れてる、てゆーか・・・。

このテのストーリィって、だいたいラストら辺に主人公が人間としての「格」に目覚め、世界と和解して、素晴らしい演奏をして、これでもう大丈夫!、みたいな事になるが定石。さうなったら結構どっちらけやなぁ、あんまオモロない映画だったなぁ、と思ふところだったが、この映画はそっから先がすごかった。最後に主人公が舞台で暴走して演奏するのは、とてつもない即興曲。これがムチャクチャ格好良いのだ。これホンマにピアノなのか?と思ふやうな・・・。

主人公の「当て振り」の演技も仲々であるが、実際は白木加絵さん、といふ在独の日本人ピアニストによる演奏らしひ。ほぇ〜〜!。まぁ音楽の映画だから百聞は一見にしかず。興味あらば観てみ。

8日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

ゆるゆるアフリカノス、のリハ。このユニットの曲はほとんどワンコード壱発モノ。それはそれで良いんだが、壱曲だけ、バラフォンのリフをアナライズしてコード展開を付けてみた。オサレな曲になった。かういふのってジャズの人がよくやるアプローチなんだが、どーなんだらうねぇ。シムプルな曲はシムプルに演った方が良いやうな気もするし・・・。

このユニット、フリュートかなんか入ったらオモロいだらうなぁ。ん〜〜・・・、広島で壱番居そうにないパートだぁな(苦笑)。

9日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

月曜日は半ドンで、昼には仕事が終わる。そこで「わーい」とウチに帰ってナゴんでゐるからキサマは・・・と云ふ事で、久しぶりのソロ練習にスタヂヲ入り。ギターとベース半々づつで唄い込む。ギターかなりヘタになってゐる。遥か太古には『3フィンガーの鬼』と呼ばれた時期もあったが・・・。まぁ過去は過去だ。ぢみちに思ひ出さう。

リハ後、スタヂヲの近くに新しく出来たジュンク堂に行き、書店徘徊。デカ過ぎてなにがなんやら、といふかんぢ。

ウチに帰ってDVD。江戸川乱歩の「失恋殺人」。主演の宮地真緒が見事なおぱいを放出してゐる。NHKの連ドラのコケ役頃から『ぬぅ意外とチチがデカい』と踏んでゐたが、再確認。が、肝心の映画の出来はイマイチ。昭和エログロ世界観の演出に失敗、てかんぢかな。背景に思いっきし「現代」のカーヴミラーやポストが映っとるし(苦笑)。

もう1人の主役(?)星野真里が可愛い。明智小五郎の嫁さん「文代」役。ぬーむ、乱歩は良く読んでゐたが、明智探偵に嫁さんがゐたとは知らなんだ。と、思って調べてみたら、乱歩作品では結構有名なパーソンのやうだ。読書少年のつもりだったが・・・お恥ずかしや。

10日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

夜、小林幸子、坂本冬美、長山洋子、の演歌参人女性が、「演歌」につひて色々と語る、て番組があった。

感心したのが「こぶし」論。唄の何処でどのやうにこぶしを使ってどのやうに唄を生かすか、といふオリジナリティを、それぞれが確立してゐる点。中でも小林幸子の裏声と地声をミックスしたこぶしの活用法は、たいへん理論的で分かりやすく(まぁ真似出来るモンではないが)、へ〜〜、といふかんぢ。

こぶし、といふのは本来その「音楽」そのものが持ってゐる「なまり」のやうなもので、世界の民族音楽を聴けばそは明らかだ。しかし、斯様に歌手それぞれが違った個性のこぶしを駆使する、といふのは演歌の世界だけではなからうか?。

黒人歌手の真似っこばかり上手い餓鬼歌手(増えたね)に教えてあげてください、幸子さん。

11日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

林逸欣〜Shara Lin〜 、といふ美女の動画が話題になってゐる。

3ツの楽器を同時に操る、といふ大道芸的パフォーマンスを、このやうな可憐な女性が演る、といふ処がオモロい。実際それぞれの楽器の腕も大したもんだ。台湾の人気タレントらしひが・・・・。最後、ヴィデヲのスウィッチをヴィヲロンの弓でオフる処など、ガサツで笑える。

男性諸兄、脚線美が気になったであらう?。

実際にかの地に行った時も感じたが、中国や台湾では若い女性が割と惜しみなく肌を露出する傾向にあるやうだ。特に暑い時期の脚の露出度は凄まじく、あちこちで闊歩するホットパンツを見かけた。そはたいへん素晴らしい眺め。またこれが脚が長いのよみんな・・・。この娘はちょいと細すぎ、かなぁ。ワシの好みで云ふと脚はもぅ少し太い方がエ

12日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

中学生の時に作った「レコード」が出て来た。

こは誇張ではなく、ホンマに当時演ってたバンドの「レコード」なのである。なんか知らん一枚¥5000でLPを作ってくれるサーヴィスがある、といふ情報を得て、人づてに発注したもの。確か従姉妹のおねぇちゃんがやってくれたンぢゃなかったかな?。彼女にテープを渡した憶えがある。

今見ると、通常レコードのやうな塩化ビニル製ではなく、鉄の円盤に樹脂が焼きつけられ、そこに溝が掘ってある。推測するにこれは「メタルマスタ」と呼ばれるもので、所謂プレスのための「原盤」なのではないか、と(wikipediaより)

レコードプレーヤーを所有しなくなって久しいので再生は不可能だが、多分ビートルズとかKISSとかの曲を演ってるハズ。4人組のバンドで、リードギターは学年壱の秀才、ドラムスは不良少年で、几帳面なサイドギターに、お調子者のベース&ヴォーカル(ワシ)、ていふ漫画のやうな布陣だった。学校の音楽室を借りて(無許可)、マイク壱本だけ立てて壱発録りしたのだ。ファンの女生徒とか見学に来たりしてね。懐かしいなぁ。

まぁ聴いてみるまでもなく酷い演奏だと思ふよ(笑)。

13日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

三日続いた雨がようやく上がり、さはやかな晴れ。電車を待ってゐると、足元をキレーな虹色の蜥蜴が通り過ぎってった。初夏の到来だ。

専門学校3コマの後、しーシュのリハ。「うねり」「苔の記憶」「時つむぐ船」「何処へ往くのだらう」「ぎやまん」「しゃばだバ」、今年上半期の新曲が出揃った、といふかんぢ。そろそろライヴの定番も一新すべき頃かな。しかしよく出来るね最近、曲が。さういふ時期なのだらう。

フと思ふにワシはいつも、「そんなもんだ」といふ考へで生きてゐる。ナニカが上手く行ってる時でも、それをナニカの成果や功績とは考へない。「さういふ時なのだ」と思ふ。同じやうに、ナニも上手く行かない時も「さういふ時なのだ」と考へる。だから今、少々仕事上のアレが上手く行かないでも、「さういふ時なのだ」と思はう。云ふまでもないが、かういふニンゲンは「成功」はせぬ。だが、「幸せ」にはなれるかもしれぬ。

リハがいつも楽しい、といふ訳ではないが、けふはなんかオモロいリハだった。かういふ日もある。


3週目

14日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

日中、CDも聴かずパソコンも開けずDVDも見ず、垣根涼介の裏金窃盗団シリーズ4作目「ボーダー」を読みふける。4時間かけて読破。オモロかった。これって映画化されたんだっけ?。

夜は椎名まさ子&フライデー・ラウンヂ演奏。先月結構グダグダな演奏をしてしまったので、けふはキアイ入れて。割と聴き入るお客さんが多かった事もあり、良い仕事。けふもピッチシフタやループなど色々使ったが、次回からは歪み系も準備しておこう。ラウンヂ演奏でこんな事を演ってるベース弾きって他にもゐるのかね?。ゐたら是非友達になりたいな。

仕事の後、なんとなくそんな気分だったので、しーなさんと呑みに行く。零時を廻ってゐるので、肉系脂系のツマミは避け、豆腐とか野菜とかそんなんばっかり喰ふ。ナンダカンダで3時まで呑んでた。

15日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

それほど量を呑んだ訳でもないが、結構アタマが重い。やはり肉系脂系ツマミを摂らなんだせいか?。鼻水鼻づまりが酷いのは風邪ひいたのか、花粉のせいか、それとも昨日の酒のせいか・・・・。

昼、ゆるゆるアフリカノスのリハ。だいぶ良いかんぢ。まづはこの週末の本番、だな。その後しーなさんが合流して、今度はトリオ・だ・しーシュのリハに移行。よーこチャンのバラフォンが、しーシュの音楽に意外なほどハマる。よし、3rdアルバムのゲストは決定、だな。

身体は結構しんどいのだが、海月ひかりチャンのライヴを観に行く。前回観た時よりちょいとカタい印象。7月には多分一緒に演る事になる。楽しみ。ひかりチャンの唄は良かったのだが、カウンター席の隣に、演奏中にも関わらずデカい声で喋る中年夫婦が陣取ってゐて、これがウザいこと甚だしい。殴ったろーか、と思ふぐらいうるさかった。何故斯様な人種がこんな店に来るのか?。

16日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

先週から「月曜はソロのリハ日」と決めて実践。仕事帰りにスタヂヲに篭り、ギターとベースで2時間唄い込む。けふはちょいと耳の調子が悪く、ベースのピッチが取り辛い。んー精進。

夕方、DVD観賞。「Once〜ダブリンの街角で〜」。新感覚ミュージカル、といふか、プロモーション・ヴィデオのやうな・・・。ストリートで日々唄をがなる男と、男の唄に共感するチェコ移民の女、の仄かな愛情と友情を描いた90分に満たぬ作品。全編が見事な音楽に支配されてゐて、微妙な登場人物の心情をすべて唄が代弁してゐる。本当にただそれだけの映画。ストーリィと云ふほどのストーリィではない、と思ふのだが、妙にほっこりと心に残る。ラストがちょいと切なくてイイ。

ちなみに主役のふたりは本物のミュージシャン。良い唄を唄うのだが、映像なしで2曲以上聴くとちょいと濃過ぎるかもなぁ、このテのって・・・。

17日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

吉本新喜劇のオープニングで耳にする、あの『ホンワカパッパ、ホンワカパッパ、ホンワカホンワカペッ』といふメロディ。ワシはてっきり「浪速のモーツァルト」キダタロー氏によるものと思ってゐたが、なんとあれSomebody stole my galといふれっきとしたディキシーランド・ジャズのスタンダードなのださう。へ〜〜っ!。

まぁ古いジャズのファンにとっては、今さらナニを云はむや、の事なのだらうが、意外な真実に驚き。たしかに中盤のアドリヴ部分まで聴くとあージャズだな、といふ気はするな。ちょいとスウィングとは異なる縦のノリが、ディキシーや、少し毛色は違うがジプシーのビートを思はしむる。良いねぇ。メロディの良いジャズって良いねぇ。

メロディの良いジャズ、て云へば、民族系プログレ系マニアの友人パフ×2・Yさんから最近教えてもらった、変拍子ジャズの鬼、ドン・エリスのインドでのライヴ盤が最高。当時の先進的ジャズの影響と、民族音楽におけるリズムやメロディの大胆な導入。ドラムスなんか凄まじい暴れっぷりだし、ベースも電気でブリブリだ。ジャズって云ふよりはロックだな、これは。それでゐて、バラードはあくまでも美しく、優しく・・・。調べてみると、なんとあのYESの「ラウンド・アバウト」をカヴァーしてゐるアルバムもあるのださうな。やるねぇ。

また変拍子バリバリ系、演りたくなってきたな。マサミ、パイグ、どーですか?。

18日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。こんどラヂヲの生放送に出演(生演奏)するのだが、それの練習。しーなさんは卓上鍵盤、ワシはPieぞうで。チープな楽器でいつものレパートリィを演る、といふのがテーマ。ん〜かうして見るとワシら、まだまだ楽器に依存して音楽演ってるな、と思った。

フツーのリハも演り、ちょいと打ち合わせして、ワシはレッスンに。3コマほどレッスンし、一旦帰宅。軽く晩飯を喰ってから、改めてKobaへ。

牧瀬茜、大槻オサム、ワシによる即興パフォーマンス「乱葛」の第伍回目のライヴ。茜さんの仕事終わりを待って、と云ふ事で、ライヴは深夜零時から。にも関わらず、いかにもストリップが好きさうな御仁から、若い女の子まで、Kobaは満員。さーけふはどんな事になるやら。

けふはオサムくんの朗読とワシのデュオから始めてみる。このユニットで「言葉」を使ったのは初めてだな。そこに自然に茜さんが絡み始め(ワシも最初気付かなんだ)、あとは流れのままに。これまで演った中でもっとも短かめのものになったが、最後はやっぱり3人の呼吸がシンクロして、ごくごく自然にフィナーレ。大きな拍手。けふは最後まで茜さんがフルモンティにならなんだが、それも『自然に』だったさうだ。うん、今回もオモロかったな。

すごくデカい会場で、それこそ一般市民の(ストリップも演劇もクラブイベントも音楽も知らない)老若男女の前で演ってみたい、といふ気はする。みんな点目になるだらうな(笑)。

けふの接続:ディストーション→ピッチシフタ→line6→ディレイ→ループ。line6はディレイの後に置くべきだったな(笑)。ディストーションは店主Bomくんに借りたBOSSの「メタルゾーン」てやつを使った。名前から予想されるやうに、もぅびじゃびじゃに歪むのだが、意外なほど使い勝手が良かった。

19日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

なんか知らん突如すさまじい破壊衝動に駆られる。思はず喰おうとしてゐたパンを拳で叩き潰してしまった。なにがあらうが、絶対にこれが人に向かふ事は阻止せねばならない。もしさうなったら、ワシの人生終わりだ。やはり、サンドバッグを叩くやうなトレーニングをして、ガス抜きをした方が良いのかな?。

夜は「うつせみ商会」のリハ。完成した台本を読みながら、だいたい何処らへんにどんな音を入れるかを確認。けふの処は即興で音楽を付けて行く。正直もうこのまま舞台に出せさうなかんぢだった。さすがしーシュ(笑)。しかしまぁやっぱり新曲を書き下ろす事にした。けふはホンマにそれぞれが思ひ付くままに演ってみたけど、その流れの中で、演技台詞はもちろん、ダンスやアドリヴの唄まで即興で演り切ってしまふ吉本武史の役者魂に、改めて敬服!。こらぁえぇ音楽つけないと、ね。

20日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校3コマ後、一旦ウチへ帰り、またまたうつせみ商会のリハに。昨日、なんとなく決まった事をさらに掘り下げる。しーシュのボツ曲が、ここで日の目を見さうである。ツイデに、フライヤに載せる宣伝文句を書く。謳い文句をさらさらと書くワシをしーなさんが『香具師』と(笑)。「詐欺師」よりエェか。香具師、としてはやはり自分が手掛けるものは「売れる」やうにせねばな。

づいぶん前に、山口県某所で対バンをやったY・Tと云ふシンガーソングライターが、わいせつ強要未遂罪で逮捕された、といふニュゥス。なんか聞き憶えのある名前やな、と思ったらやはり・・・。恐ろしく空気読めない人で、5組対バン形式持ち時間30分、てイベントの中で延々1時間に渡って演奏しんさった(おかげさまでワシの出演時間が削られた)のでよく憶えてゐたのだな。まったく自分の事しか見えてない人、といふ印象だった。イベントなのに自分のポスタを店の玄関に(何枚も)貼ったり、ね。

『強要した覚えはない』と容疑を否認してゐるやうだが、多分、万事そんなかんぢなんだらうな。御愁傷様で。


4週目

21日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

東京から、鍵盤弾き語りスギハラヨシコさんを迎へる「日々のツブテを音にして」といふイベントに、ゆるゆるアフリカノスで出演。チャリでてれてれ行き、ちょうどヲルガン座の前でヨシコさんとばったり。ワシのヴィデヲとか見てくれてたらしく、向こうから「梶山さんですよね」と声をかけて頂いた。やぁやぁ初めまして、とか云ってるとよーこチャンも到着。ヨシコさんは「子連れツアー」なのださう。小学校壱年生のやんちゃな男の子を連れて全国廻ってるのださう。うわぁ大変さうだなぁ。

けふの会場「ふらんす座」はヲルガン座の上階にあたるスペース。ヲルガン座より少し狭いが、「個室」といふかんぢがしてさらにディープ。アップライト・ピアノが常設だからしーシュでも良いかもなぁ。店主ゴトウイズミちゃんのPAで、軽くサウンドチェック&リハ。

開演時間には客席も埋まり、まづは我ら「ゆるアフ」からスタート。初めて見る人がほとんどらしく、バラフォンと電気ベース、といふ編成の音楽に、最初は戸惑い気味。その客席の固さと、あまりの距離の近さに、つい話しかけてしまひさうになるのをぐっと堪え、演奏に集中。やがて曲が進むうちに客席に「ノリ」が産まれはじめた。見知らぬ御婦人が身体を揺らしてゐる。よぅし。これなのだよ。最後には結構盛り上がって終了。良い前座が出来た。

この頃にはもう満席状態。その中で、広島初といふヨシコさんのセットがスタートする。驚くほど技巧的なピアノにロリ声の唄が乗る、と云ふ独特なポップス。ギャビィ・ララがチック・コリアのピアノで唄ってる、みたいな。面白い。ピアノの弾き語りにも色んな人がゐるのだねぇ。途中、呼んでもらって壱曲ほどセッション。これもたいへんオモロかった。後で「次回も是非一緒に演ってください」と云はれた。喜んで。

良いライヴだった。下のヲルガン座で軽い打ち上げ。割と良い気分で飲み喰ひしたが、終わって外に出てみたら大雨。あひゃぁ〜!。チャリなのに!。

22日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはお馴染みの唄旅師匠、豊田勇造in 広島、をサポート@Otis !。年に一度だけやってくる勇造さんを迎えるのに、ついこないだ前回のを演った気がする。早いもんだな。まぁ初めて勇造さんと会ったのは、ワシがまだ22歳とかだったから、まぁ・・・ね。カシラと共に前座を演るやうになってから何年経つのだらうかねぇ。

今回は、カシラとのデュオ3曲と自分のソロ1曲、勇造さん本割後半の5曲で一緒に演らせていただいた。カシラは割とお馴染みのナンバー。ワシも普通に「夜明けの海ごっこ」を。まぁそこそこの反応。勇造さんのセットには新曲もあり、これが早いテンポのロック調でカッコ良い。サックスの延谷旨俊さんやカシラも入っての盛り上がり。しかし、ワシら本人が盛り上がった割には、客席からの反応がやや薄いのはワシのベースがうるさいから?(苦笑)。

オーラスは勇造さん+ワシのデュオで、お馴染み「花の都ぺシャワール」。これはOtis佐伯さん曰く「PAするのに緊張する」と云ふほどの張り詰めた雰囲気で進む。もぅ、針が落ちる音も聞こえるやうな、静謐な緊張。今年もまた味わひ深いセッションとなった。勇造さん、ありがとうざいました。

勇造さんのファンは社会意識の強い人が多い。ので、打ち上げでも原発やらその辺の話が中心になる。それはまぁ仕方ないとは思ふのだが、ワシとしてはもちっと勇造さんと「音楽の話」をしたい気がする。最近はどんな音楽を聴いてるか、とか、旅して来た国でどんな唄に出会ったか、とか。

23日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュ、としては初めてラヂヲに生出演す。

FMはつかいちのある廿日市市はワシの生まれ故郷だ。もっともその頃の廿日市はまだ「廿日市町」で、某大型木材加工産業お膝元の工場町だった。18で家を出て以来あんまり帰ってないのだが、タマに寄ると流石に懐かしい。工場は10年以上前に撤退しており、結構華やいでゐた商店街も、今は小洒落た住宅街になってゐる。そしてなんとFMはつかいち局は、ワシのオフクロが務めてゐた病院の、すぐ隣に出来てゐた(笑)。

生放送、と云ふ事で、しーなさんはワシが過激な事を喋りゃせんか、とヒヤヒヤしてゐたらしひが、まぁちゃんとやりました。むしろ、ちゃんと広報もしたし、冗談云ふてパーソナリティを爆笑させたし、良い仕事したと思ふのですがネ。アシスタントは友人唄うたいのカワちゃんで、ワシもリラックス出来たし、割と好きなやうに喋らせてくれた。

膝上鍵盤とZo-さんベースで「毬藻あります」の生演奏も演った。さすがに「バッチリの演奏」とは行かぬかったが、楽しい経験だった。どーだったのかね?。誰か聴いた?。ラヂヲ持ってない人多いからねぇ。次はTVにでも出てみますか?。

24日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

大家さんから電話。上の階の人が『音楽がうるさい』と苦情を云ってるらしひ。あぁ?、ワシらこの家でスピーカーから音出す事なんて、ほぼ無いぞ。ベース弾く時だって100%ヘッドフォンだぃ。ってぇとナニかい?この生の電気ベースのペスペス云ふ音がうるさいとでも云ふのかい?。嗚呼なんて素晴らしい耳をお持ちなのだ!。

大家さんにもその事を伝える。大家さんも苦情に対しては半信半疑の様子。なんか『一日中聴こえる』とか宣っておられるさうな。そらぁあり得ぇへんやろ?。

うるさいって云やぁ、結婚するまで一人暮らししてたアパートの隣がすごかったな。若いねーちゃんなのだが、これが信じられんぐらいガサツ&非常識でね。早朝夜中お構いなしにものすごい音立ててドアの開け閉めするわ、どすどす歩くわ、オッサンみたいな『ヘェックショィ!!』てクシャミはするわ、TVのヴォリュウムなんぞ、ウチが消音画面にしても台詞が聴こえるぐらい。

決して壁が薄いアパートって訳ではなく、それが証拠にそいつが引っ越してった後に、やっぱり若い娘さんが入って来たんだけど、ちーとも物音なんぞ聞こえなんだぞ。あぁ過ごしやすい部屋になったな、と思ってた矢先に結婚が決まって、ワシもそこを出る事になったんだけど・・・。

どーしてんだらうなぁ、あぁいふねーちゃん。フツーに母親になってたりするンだらうねぇ。

25日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

日中、映画を見やうと思ってたんだが、タイミングを逸してしまった。

レッスン用のコピーをするのは楽しいし、譜面のプラクティスにもなるのだが、ワシはコピーは鍵盤でやる。ので、イザ譜面が完成しても、それが「自分で弾けない」といふ事態が、タマに起きる。ベースでやれば練習も兼ねる事になって一石二鳥なのだが、ベース担いでると譜面書くのに邪魔だし、どーも良い事にならん。なんかエェ手はないかね?。

26日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

珍しく、ヴォイストレーニングの問い合わせが2件もあった。うまく入会に繋がれば良いが・・・。

仕事の後、横川シネマにレイトショーを観に行く。「庭にお願い」・・・あの菊地成孔をして「間違いなく天才」と云はしめる、孤高のアーティスト倉地久美夫のドキュメンタリィ作品。豊富なライヴ映像が嬉しい。類似したものが全くない音楽。複数のカポタストを同時に使用する独特のギター。意味不明の歌詞。そして、次々に変化するテンポや拍子に、飄々と付いて行くバンドの面子。

倉地氏によると、バンドは『合わせてゐる』のではなく、『同じ空間を彩ってゐる』のださう。なるほど。

27日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

午後からしーシュのリハだったのだが、朝飯以降なにも喰ってなかったせいで低血糖の症状が出て、リハを中断してしまふ、と云ふ情けない事態。かういふ無理が効かぬあたりもぅ歳だなぁ。コーラ呑んで糖分補給して継続。2時間リハの後、「うどんのわきた」に移動して、なんと広島市内では3年ぶりとなる、完全ソロライヴ。

Bobby'sで受けるはずだった営業がポシャった事にワシが軽くスネたところ、ボビーさんと進藤センセイが『ぢゃあソロでライヴ演って自分で稼げ』と企画してくれたもの。この際だから、とベースにこだわらず、ギターや鍵盤も弾いてみるか、と。ツイデに、オリジナルにもこだわらず、広くカヴァーやらも演ってみるか、と。結果、割とワシが理想とするところの「ソロライヴ」と相成った。

定刻にはスタート。ギターで学生時代のオリジナルや昭和歌謡のカヴァー。ベースに持ち替えて現在のオリジナル。ボビーさんと一緒にスタンダード。しーなさん(観客)を引っ張りあげてしーシュのレパートリィも。アンコールではピアノ弾き語りも演った。まーぁ色々とやりましたよ、といふかんぢのライヴだった。客足を心配したのだが、この悪天候にも関わらず、最終的には補助椅子も全部使う満員御礼の。わきたの常連客や進藤センセイの呼んでくれたお客さんもいらっさったけど、半数以上はワシのお客さんで、嬉しいなぁ。ありがとうみなさん。

技術的に見れば、まぁギターはまだまだ練習して思ひ出さねばならんし、ベースも唄もザツだったな、と思ふ。そこはまぁ頑張るしかないね。いつかホンマにこんなスタイルで、デカいワンマンが出来るやうになれたら良いなぁ。

けふの演目/1:祭りばやし 2:ひまわり 3:蜃気楼 4:さらば恋人 5:ブルーライトヨコハマ 6:サグラダファミリア 7:ラストダンスは私に 8:フィーリング 9:蘇州夜曲 10:夜の駱駝 11:ジェラシー 12:Dance 13:忘れないで 14:北へ 15:丘にのぼる時 16:この素晴らしき世界 。

ざっと90分強、休憩なしのステージだった。一昨年に演った「44歳44曲ライヴ」は、思ひの他自分のコアに強いちからとして残ってゐるやうで、ワシ個人的にはあと1時間はヨユーで演れた気がする。

うむ、良いンぢゃないですか?。


28日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

昨年末、Tip hotel 2の仲間だった、ダンサーの平賀育美チャンの結婚式に出席。個人的に何度か共演した仲だが、日頃の付き合いはそれほどある方ではない。だがTipのメンバーとして招待してくれたやうだ。

Tip hotelメンバーらと共に和装で参上。孫娘達に囲まれた敬老会のやうだ。若い人たちの中でちょいと異様な集団だったな(笑)。式も披露宴も、色んな意味でなんかすげぇ型破りで、やや呆気に取られてしまった。自分の結婚式もまぁかなり型破りなモンだったワシが云ふのもナンだが、これが今の若い人らの感性か・・・。

披露宴の最後に、Tipメンバーで「ことほぎの唄」を演る。それまではひたすら飲み喰ひ。ダンスの高橋さいこと競うやうにパンをお代わりした。帰る頃にはハラ一杯で着物が苦しい。とりあへず育美ちゃん、結婚おめでとぉ!。

この歳になって友人の結婚式に出るたぁ・・・であるが、ワシら若い世代の友達いっぱいゐるし、これから先も誘われる事があったりすんだらうな。

29日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

復活「ござしきなげせんライヴの会」@PICO。例によって老若男女、ベテラン新人、各種民族楽器入り乱れーの、バラエティ豊かなイベントだった。

ワシは「ゆるアフ」で出演。気が付けばライヴ4回目。このデュオもだいぶ普通に演れるやうになったな。やはりワシがシャシャるよりは、よーこチャンがメインでバラフォンと唄を聴かせる方がユニットとしてはハマるなぁ。最後らへんは場内大合唱になったり、とかなりウケはしたけど、けふは早弾きがぜーんぜんダメでした(泣)。あ”〜〜。

けふは他に「ゴンゴマンとバラ子さん」と、最後の全員セッションに参加。トラムペット吹いてた女の子がえらい可愛かったな。誰だらう?。

今回なんか、いつにも増して観客出演者の親密度が高いかんぢがしたな。出番を待ってる間もなんか気分が高揚して、遠足の前の日みたいな。その流れで、皆いつまでも帰らずにグダグダと呑んで喋ってゐた。するとツンちゃんが『これ飲め』とポン酒の差し入れ。明日は朝から授業なんだが・・・と思ひつつ、楽しいので止まらない。

かくして

30日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

二日酔い。わりと酷い。なんとか授業には行ったが、生徒の方が休みやがった。

月曜日は個人リハの日、と制定したばかりだが、けふは閉店。大人しく半ドンでウチに帰り、DVD観る。「サラエボの花」、ボスニア・ヘルツェゴビナ作品。これが重かった。

ワシは一時期、「Dance for Serbia」とか「Rwanda」とか、紛争地域をテーマにした社会派の曲を多く書いたが、改めて「民族紛争」と云ふものを、ほとんど理解してはいなかった事に気付き、半日それを調べて過ごす。調べれば調べるほどウンザリしてしまふ。何故ミルコ・クロコップがカナダの入国審査でひと悶着あったか、何故ヤドランカが自国に帰れず、日本で活動してゐるのか。

こんな「狂気」が、ついこないだまで・・・いや、かの地ではまだ続いてゐるのだらう。この映画に描かれてゐるやうな悲劇も、まだ現実として存在してゐるに違いない。多分、その事に対して、ワシに出来る事はなにもない。ただ、やはり知っておかねばならない、と強く思った。

月がのぼる 夜に溶ける 
ざわめきが揺れる
この夜が 尽きるところで 
始まって行くもの

人は誰を裁き 誰と和解を得るのか
手紙をくれたあの人は 何処で眠ってゐるのか
正義とは なんだらう?
ぼくは待つだけなのか

だからせめてぼくは 何者でもないまま 
神や 思想や 社会や 国や 愛や 未来や 
人といふ種にさえも属する事なく
闇と乱れの風が この街に届くまで
ただ 君と踊り続けていたい               Dance for Serbia:1997年

『愚かなり人類』と、人類が思ふ愚かさ、を思ふ。

31日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

フランスのシンガーソングライターNosfellのリージョン違いのDVDをもうだいぶ前から持ってゐて、これがPCでないと見れなんだりするのだが、けふ初めてボーナストラックがある事に気付いた(笑)。わりとプライヴェートショットに近いかんぢの色んなライヴ映像と、自分の「声」の使い方とその方法を解説してるV。

フランス語なのでなに云ってるのかは分からんのだが、やはり横隔膜を自在に操って声音を変えてゐるのは分かる。昨年末のTip hotel絡みのあれこれで壌 晴彦さんから声の出し方につひてレクチュアを受けたが、アレに近い気がする。一般に「腹式呼吸」と云はれてゐるものとは、少し違うのだ。

しかし此所まで筋肉質の若い肉体ならば、そらぁ上半身裸でライヴも出来やうぞ。ワシらもう無理ぢゃが。


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