1月

1月1日(水)---------------------------------------------------------------------

なんやかんやで帰宅したのが3時くらいだったか?。4時間だけ寝て、実家へ年始参り。

昨年5月に親父が逝って初の正月ゆえに「おめでとう」はナシ。でも別に良いと思ふんだけどね。東京在住の姪っ娘は今年は未帰省。オフクロ、姉貴、女房、とワシの4人ですき焼きを喰ひ、ワインを開ける。その辺までは良かったのだが、帰りの電車を待ってるうちに、なんやもぅ耐えられぬほどの睡魔がやって来て、口を開くのもシンドイかんぢ。

夕方ウチに着いたら、女房が敷いてくれた布団に倒れ込み、2時間ほど昏睡。女房曰く『ピクリとも動かなんだ』らしひ。

いやはや今年もよろしくです。

2日(木)--------------------------------------------------------------------

けふは女房方の実家へ年始参り。

昨日の昏睡でだいぶ疲れが抜けた気はす。まぁどー足掻いても明日は「初唄い」なので、どーにかしとかねばね。

毎度お馴染み「ディープ瀬戸内」にて、箱根駅伝見ながら海の幸を頂く年始。不覚にも、ここでも昏睡。気付かぬうちに寝てしまってゐた。ヤワだねぇ。

3日(金)--------------------------------------------------------------------

さぁ、世間的中年男としての責務は果たした。これから音楽家として2014年に踏み出さねば。

てことで、長らく止めてゐたヲーキングを再開。膝に負担がかからぬやう気を付けながら。マジで今年はノルディック・ヲーキングにトライしてみやう。去年はこのやうに「よーし今年も」とキアイ入れた途端、腰がグキ云ふた(笑)ので、そこも気を付け。ベースの練習も再開。

今年初のスタヂヲを取って、まづはソロ「吟」練習。今夜オリエンタルホテルでの演目を考へながら、小壱時間ギター弾き語り。けふは新春企画といふ事で、全曲昭和歌謡で構成す。そいからスタヂヲを変えてしーなさんと合流。今年初のしーシュリハ。明日の着物団とのジョイント用の演目を、小壱時間。弦を新調したヴァネッサがブンブン鳴る。

が、この辺りからちょいと疲労が隠せぬやうになり、続いてミミらと合流した「着物団スペシァル」のリハの頃には立ってるのがシンドイ。ひゃぁ〜、とか云ひながら、しかしワシはひとり移動して、いょいょ今年最初の「吟」、2014年初のソロ・ステージへ。

へろへろに疲れてはゐたが、リハを3ツもこなして来てゐるので、声はよぅ出るわな。得意な昭和歌謡に選曲を絞った事も効を奏して、たいへん良いライヴ。また、少なくはないお客さんが、かなり真剣に聴き入ってくれるタイプで、拍手、歓声も大きい。これならチカラも湧くわ。いつものやうに8曲づつ3ステージ。計24曲唄い切って、今年最初の「吟」終了。ソロ練に入った4時から「吟」終わりの11時半まで7時間唄いっぱなしの壱日だった。疲れたけど、達成感もデカい。

帰りの道が、エライ空いてるな、と思ったら、まだ3日。三ヶ日ぢゃんか、と思ふ。

このやうにして、2014年が動き出した。悪くない。

よぅそろ


2週目

4日(土)-------------------------------------------------------------------

しーシュとしての今年初ライヴ。去年に同じくThe 着物団との合同ライヴ。JUKEのライヴ初めを、この華やかな2バンドで飾ってほしい、といふ会場からのオファー。かういふのは嬉しいですね。

今回、結構なネタを仕込んで挑み、少なくともワシらに関しては、それが全部ヒットした、といふかんぢだった。会場は立ち見も出るほどの満員御礼で、その中での渾身のパフォーマンス。壱年の滑り出しとしては上出来であらう。けふのワシらは「唄うたい」としての側面が爆発!てなかんぢだった。しーなさんがベース壱本で唄う「舟歌」も見事だったが、ワシも「風に立つライオン」と「冬のリヴィエラ」を歌い上げたった(笑)。

着物団、活動も長くなったバンドだが、仲間、としてシビアに見ると「過渡期」に入って来てはゐると思ふ。「昭和歌謡」といふ限定されたジャンルを演る以上、なにより演り手のモチベーション-----いかに自分がそれを面白くする(面白がる)か------が総て、だと思ふ。そこにちょいと疲れが見えてゐる、のが隠せない。勝負どき、だと思ふ。

まぁ来年の年始ライヴも決まった(笑)やうだし、共演ももちろん大歓迎だが、また壱年、この友人バンドを見続けて行きたい、とも思った。

さぅさぅ、襷(たすき)がけの技を覚えたのです。日によってエラい邪魔な気がする着物の袖を、ステージ上でチャチャっと襷かけたりしたらカッコ良く見へるだらう、と思ってさうしたのだが、誰からも何の反応もなかった。

5日(日)-----------------------------------------------------------------

フライングキッズのライヴにおいて、いつも我々のPAを無償でやって下さってゐるタナベさん。彼がヴォーカルとギターを担当するロックバンド「ロージンバックス」のライヴがJUKEであるのを観に行く。

高校生の頃から、名前は何度も耳にして来た広島の老舗バンド。なんと今年で35周年なのださう!。初ライヴは1979年!。ワシが中2ン時だ。ひぇ〜ッ!すげぇ!。

ホーンセクションを含む総勢13人編成。平均年齢50オーヴァーのそのサウンドは、ゴーヂャスで爽やか。3人のヴォーカルが代わる代わる唄い、コーラスもお見事。楽曲の完成度もすごい高いレベル。失礼ながらこれほどのモノとは思ってなかった。素晴らしいライヴだった。

曲を聴いてゐたら、タナベさんがウチらのファンでゐてくれる理由、も何となく分かった気がする。かういふ人に気に入ってもらへるなら、しーシュも捨てたもんではないね。タナベさん、いつもありがとうざいます。

演出かどーか知らぬが、ライヴ中何人もがトイレに行く(メンバーが、だよ)、といふ(笑)。MCもあちこちに自虐的な「オヤジの悲哀」が盛り込まれる。だが、最後の曲が終わった時、タナベさんが『ありがとうございました。明日からの仕事、頑張って参りましょう!』とMCされた時は、なんだがジンと来た。で、終演後の撤収が異常に早いもの、「正しいオヤジバンド」の特徴か(笑)。

良いライヴだった。皆さん、まだまだ頑張って続けてくださいね。

4日(月)----------------------------------------------------------------

新年に入ってからちょこちょこと、サイトの細々した処を更新してゐる。特にプロフィルのページは、ぢつは結構手を加えてゐて、でも良く見んと分からんやうにしてある。まぁ完全な自己満足で、昨今オフィシァルサイトも細かい所まで見ぬ人多いし、そこはまぁちょっと意地悪な遊び心、ね(笑)。

まぁ気が付いたら観てみられよ。

7日(火)--------------------------------------------------------------------

学期末まで残す所あとちょっと、となった専門学校。

いつものやうに生徒が休みがちなのはまぁエェとして、けふはその後の個人レッスンがナシ。早めに晩飯の準備でも、と思って夕刻に帰宅すると・・・あら?鍵がない。さういや今朝家を出る時、鍵を確認した覚えがない。

がぁッ!やっちまった!In Lockだ!。

女房より先に家を出る日にタマ〜にやっちまうんだが、この家に引っ越して来てからは初めて。あちゃぁ〜〜〜!。念のため、家のぐるりを回ってみて、空いてさうな窓を探してみるもナシ(まぁ当然ですね)。電柱によじ登ってベランダに入る手もないではないが、ベランダも鍵はかかってるし(まぁ当然ですね)。女房の帰りを待つ、とは云っても車の鍵もないので車に避難する事も出来ず、かといって行く所もなく、このまま玄関前で待ってたんでは「マッチ売りの少女」だし、それでなくても夕方で、アパートにはどんどん住人が帰って来て、そんな時に玄関にぢっと待ってるなんてオカシィやろ!?。あ"〜〜〜〜〜!!。

仕方なく大家さんに連絡を取り、スペアキィを貸してもらふ。幸いにしてここの大家さんとは友好な関係にあり、事情を云ふと快く貸してくれた。だが、結構遠くに住んどられるので、チャリでかなり走らねばならず・・・、やれやれ、参りました。

8日(水)---------------------------------------------------------------------

つべたい雨が・・・。

今週末から始まる旅の荷造りをしてゐるのだが、スーツケースにするかバックパックにするか、で悩んでゐる。内容量はどっちにも収まるかんぢで、まぁスーツケースは本体の重さが加わるので、軽さで云へばバックパックの勝ち。ベースと両肩に担げば階段でもオッケー。持ち運びには便利だ。が、長時間歩かねばならぬケェスや、雨が降ったりしたバーイには、やはりスーツケースの方に軍配があがる。

元々ワシはづっとバックパックを使用してゐて、ある雨の多い時期のツアーでスーツケースにした所、意外に楽だったので、それからは3日以上の旅になればスーツケースを使って来た。ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・、今回はどーしやうかねぇ・・・。

9日(木)--------------------------------------------------------------------

夜、ネットで色々と観てゐて、85年頃のジャズ&フュージョン・シーンのラインナップの豪華さに、改めて感嘆す。んで、この面子を¥5000程度で、生で見れたあの時代を思ふ。ワシも大学生の時、リトナーもグルーシンも、コリアもパティトゥッチも全部生で観た。バブル華やかかりし時代。この時期、その気になれば生マイルスだって見れたかもしれんのだ。

広島郵便貯金会館でのチック・コリア・エレクトリック・バンド。生で観たパティトゥッチのあまりの上手さに、笑いしか出なかったのを良く憶えてゐる。でも、今考へたらショルダー型の鍵盤弾きながら前に出て来てパフォームするチックやらって、けっこうイタかったな、と(笑)。フランク・ギャンバレの、ひとりだけヘビメタみてぇなファッションも、今にしてみれば失笑もんだしね。

まぁそのちょっと後・・・、90年代の日本のポップスシーンも、そのファッションたるや噴飯もののダサさ。男も女もヒドいもんである。流行り廃り、ってそんなモンよねぇ。

さぁ、旅だ。


新春ツアー(1月10日〜15日)記録はこちら

その後の闘病期

16日(木)闘病期(笑)--------------------------------------------------------------------

腰のダメージ深刻。半日休む。


FMの収録。ちょいと他の案件でディレクター氏と謁見。上手く行くとオモロい話だが、現実問題として、ワシの暮らしぶりではお受けするのは無理かな、とも思ふ。こちらに『是が非でもやりたい』といふ熱意でもあらば別だが・・・。

17日(金)--------------------------------------------------------------------

まだ動けぬが動かねば・・・。
まづ専門学校に試験問題の提出。受ける生徒が居るのかいな?。いちをう来期の契約書なども貰ったが・・・。
バスに乗ると腰が悪化するので、電車と徒歩であちこち用事を済ます。

病院へ行き、術後の経過見。あまり良くなってないねぇ、とセンセイ。もぅ壱本ブロック注射しとく?との事だったが、あれはあれでやはり相当に痛いので、けふの処はやめておく。

夕刻からしーシュで営業。
何処ぞの町内会の会合パティーにて昭和歌謡を演る、といふもの。
が、此処に来てワシが腰痛だけでなく、酷い腹の痛みに苛まれはじめる。上下からリバースが始まり、出された食事も食えぬありさま。演奏する時以外は、楽屋で死んだやうに寝てゐる、といふ状況だったが、なんとか頑張った。

まぁかういふ時でも唄えるのがプロ、と云ふもので、オリジナルを演った訳でもないのにCDがいっぱい売れる、といふ位の働きは出来た。かういふ時、ヴォーカルデュオといふ形態は強い。しーなさんには「あんたホンマに大したヒトやね」と云はれたが、けふはまた助けてもらったな。心強い相棒に感謝。

でも、終演後はもう駄目。一歩たりとも前進できず、ひたすら楽屋で寝込むワシ(この楽屋がまた寒い!)。

18日(土)-------------------------------------------------------------------

腰、胃腸、ともに最悪の状態で、昨夜から口に出来たものはポカリスェット半分のみ。
昨日の晩に吐瀉したものの中には、昨日の朝に食ったものまであった。つまりは昨日まる壱日胃腸が機能してゐなかった、といふ事。医者に行くべきなのだらうが、腰もアレなのでそっちは自然治癒力に任せる。

けふは2月にあるカワちゃんとのライヴ-----------所謂ぱんぱかトリオ------のリハに行く。
バスの座席に揺られるのが多分腰には一番良くないので、ちょいとツラいが歩いて行く。寒い。

2時間のリハやって、また歩いて帰る。
帰ると熱も出てゐる。やれやれ、なんぢゃろね?このヤワな身体は?。

19日(日)--------------------------------------------------------------------

フル休みの壱日。体調を戻すために壱日を費やす日とす。

しかしまー、昨年頭にギックリ腰が出て、この壱年相当気をつけて、日々のストレッチや軽運動を欠かさず続け、食生活の改善まで試みた結果がこれ。

人生どーでもよくなるねホンマに。


3週目

20日(月)----------------------------------------------------------------

社会復帰。せねば。

腰の痛み、胃腸の調子、ともにまだ快癒は遠い、かんぢ。下痢は初日だけだった。腰はまぁアレとして、胃が痛むのがどーにもならぬ。なに喰っても胸焼けがするので、食欲も出ぬ。のに、ハラは減る。力が入らぬもどかしいかんぢ。ダイエットしてるのだ、と自分に云ひ聞かせ、お粥を啜る。

夕刻、1人だけレッスンして、FMに。試験的に女性アナと模擬的な放送を録る。なにかワシをパーソナリティにして新番組を拵えやうといふ動きがある様子。興味あるし、たいへん有難い話ではあるが、今のワシの暮らしぶりでは、生放送のレギュラーを抱えるのは実質不可能だなぁ。その旨、キチンと伝える。まーどーなる事やら・・・。

少なくとも、こちらには『絶対この仕事を取る!』といふイキゴミはないので(笑)。

21日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校。仕事のシワさもさる事ながら、今ワシが教鞭を取る教室の異常な寒さ!。これがたまらん。

なんでも、学校全体で「ヲーム・ビズ」とか云ふ訳の分からん取り組みをしてゐるらしく、暖房装置をどのやうにツツいても20℃より上がらぬ設定になっておる。いいか?。日当たりの良い6畳間やらの20℃ではないのだ。北向きの、ニンゲンが50人近く入れる広さの部屋に、2〜3人しか居らぬのに、20℃なのだ。

こんなの、ワシのやうな冷え性の人間には、拷問以外のなんでもない。楽器弾いてて手がかじかんで来るなんざ、真冬の野外ライヴでもそぅ無い。たいへん迷惑な取り組みである。

いや、でもマジな話し、かじかむくらい寒いのに無理に動かして弾くから、指の筋がどーにかなっちまいさうなんですよ・・・。

22日(水)--------------------------------------------------------------------

だいぶ復調。腰の痛みも「筋肉痛」くらいには収まって来た。痛みが引いてくると「筋肉痛」に似た症状が残る、てのが、ギックリ腰が普通の腰痛と違うメカニズムの証拠だぁな。変だねぇ・・・。

変と云へば、こないだ『変わった楽器でパフォームする人達を20人くらい集めたコラボ・イベント』を見る、といふ夢をみた。ノコギリとかホースとかおろし金とか改造ギターとか・・・・、そんな有象無象の中にひとり、『掃除機をナニカ改造してベースの音を出す』といふヒトがゐて、「うぅわこの人オモロいなぁ」と思ってるワシ(笑)。あとで色々訊ねやう、とか思ってるうちに目が醒めてしもた。

春先の北海道ツアーが決定したやうだ。初の北の大地@しーシュ、である。飛行機にベースを積む問題とか、色々あるけど、まづは嬉しい。

23日(木)--------------------------------------------------------------------

東京の「りょーこ」こと久保田涼子が頑張ってゐる。

久保田涼子トリオ、と冠してアルバムを出し、それにまつわるツアーを敢行するやうだ。このトリオが興味深く、りょーこの他に、Genちゃん(pf)と芳晴(二胡)、といふ、まぁそれぞれがピンの冠でライヴ演るレヴェルのシンガーソングライター達。つまり3人のシンガーソングライターが集まったトリオ。それぞれのパーソンを知ってゐるだけに、どんな音を出すのか是非聴いてみたい。

気負いの無い、充実した表情の最近の写真を観る。イイ顔だ。あぶなっかしいお嬢様みたいだった女子高生時代から、東京に出て、一人暮らしをはじめ、大学を出て、色々やりながら、フリーのウェブデザイナーとして現在なかなかの仕事を回してゐるりょーこ。その全部を観て来ただけに、『ここまでよぅ頑張ったなぁ』とオヤゴコロにむせぶ(笑)。

ア、りょーこはワシを『広島のおじさん』と呼び、ワシもフツ〜に泊まりにいったりするけど、親戚でも東京妻でもなく、単なる「友人」。いづれ「結婚」てハナシも出るだらうし、さぅなったら今のやうに気軽に宿を借りたり、は出来んくなるなぁ、とも思ふ。

24日(金)--------------------------------------------------------------------

今期最後の専門学校3コマ。ついにビっとした所が見れなかった2年生(卒業生)に、『こんなんで大丈夫か?』と云って、終了。ヤツらの未来に幸あらむことを・・・。まぁ1年生も全然ビっとはしとらんのだけどね(笑)。

そして今年壱発目の「居酒屋椎修」へ。

なんかワシがギックリ腰で臥せってるのが、営業の日にハラを下してゐた、といふのと相まり、尾ひれハひれが付き、大袈裟になり、最終的には『シュウがノロにやられた』といふ風評になってゐたらしく、おぃおぃ!。ヒトを勝手に病気にしないでください!(笑)。下痢は壱日だけだし、胃が痛いのも鎮痛剤の飲み過ぎ、ですよ。

まぁそんなこんなで。けふの居酒屋はゆったりめのご来場者。「ライヴ」として見ればちょいと寂しいが、「居酒屋」として見るならまづまづの集客。お客さんとカウンター越しに喋りながらのんびり料理したり出来るのは嬉しい。大入りの時なんぞ、ライヴが始まるまで、誰が来てくれてるのか分からんくらいの忙しさなのでね。

ライヴもそんなかんぢでのんびりと。けふはカヴァーが多かった、のかな?。お疲れのお客さんが多く、その人達にプレゼントす、みたいなかんぢでつらつら演った。良いライヴだった。ベースを弾いた、といふかんぢは無く、よぅ唄った、といふかんぢ。

良いなぁ、と思ったのは終演後。だいたいワシらは23時を過ぎると片付け始め、お客さんが居残ってやうが(笑)自分らで賄いを作り、そこら辺で食べる。その時フと見渡すと、居残ったお客さん(10人くらい)がそれぞれペアになり、それぞれの話に没頭してゐた。まったりした時間に音楽も止まってゐて、なんかしみぢみと平和な光景だった。

かういふ場を生み出す為に、ワシらは演ってゐるのだらうな、と思ふ。


4週目

25日(土)--------------------------------------------------------------------

今週もライヴの無い週末。先週は静養中にてヒマな週末は僥倖だったが、二週続けて週末がオフ、てのはイカンですな。もっと「企画」を進めねば・・・。

だいぶ以前に、北海道は札幌の方より、ワシの「独弾」にたいへん感銘を受けた、との嬉しいお便りを頂いた。その方もベースの弾き語りを演っておられる、といふ事だった。その時、『いつか必ず札幌に』と口約束をして、だが、それからだいぶ経ってしまった。んで、この春、よぅやく初の北海道ツアーが実現する運びとなり、その方に改めて連絡を取らうとしたのだが・・・・。

メルアドも電話も変わってしまったらしく、残念ながら連絡を取る術がなくなってゐた。無理もない、こんなメカに疎いワシですら、此所数年でメアドやプロバイダなど変わってゐるのだ。

時間をかける、と云ふ事は、時折かういふ悲しみを伴う。もし、この日誌など読んでおられ、まだ多少なりともワシに興味を持っておられたなら、再び御一報いただければ嬉しいです。

26日(日)--------------------------------------------------------------------

夜、女房と久しぶりに古市は「ちゃぶ家」へ行く。

この近くに住んでた頃は月2くらいのペェスで呑みに来てゐたが、電車駅で3ツも離れた所に越してしまふと、流石に足が遠のいてしまった。けふは約2年ぶりの来訪。「ツブれてたりして」などと冗談を云ってたが、行ってみると予約なしでは入れん程の満員。ワシらがゐる間にもひっきりなしに客が入って来る。相変わらずの繁盛ぶりだ。「ツブレてたら」なんざ大きなお世話・・・杞憂に過ぎなんだ。

店長、久しぶりのワシらを憶えてくれてゐて、「変わらんですね」と云ふが、さういふ店長は逆に若返ってゐるやうにすら思ふ(笑)。

前はここに来たら刺身に揚げ物に焼き物に・・・と行ったあと、シメにパスタかチャーハンなぞ喰ってゐたもんだが、流石にもぅそれは・・。適度な所でハラ一杯になり、満足。相変わらず美味い。良い店だ。ちゃぶ家、今後もますますの繁盛をお祈りします。

27日(月)----------------------------------------------------------------

椎名まさ子&執事フライデー、として今年最初のオリエンタルホテル営業。

いま、「オフィス椎修」の立ち上げを真剣に検討してゐて、今後かういふ仕事もすべてしーシュとして受けれるやうに、との展望。男女でリードヴォーカルが取れ、オリジナルからスタンダード、歌謡曲や民謡までOK。インストのピヤノ&ベースデュオとしてもイケる、みたいなのは、ホンマあんまり居らんぞ、と。

それを「売り」にせぬ手はない。さらにそこから、唄やピヤノ、電気ベースなどのレッスン、採譜、ジャケットアートの制作、までをちゃんとしーシュの「業務」として回せるやうにする為に・・・、とまぁこんなかんぢ。ただウチらふたりとも「商才」ないからねぇ。

マネージャーとして有能で、でも金には困ってなくて半分はボランティアで(笑)、みたいなパーソンがゐれば、ちゃんと事務所借りて電話番として常駐させて、とか、妄想は果てしなく・・・。

そんなかんぢで、けふの営業は、ワシもかなりの確立で唄ってみました。

28日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校の授業が終了したので、半日オフの火曜日。まぁそのぶん収入も減るので、休みだ休みだ♪と喜んでゐるやうでは駄目なのだが。

しかしおかげさまで、此所数年、各地に撒き続けて来た種は実を結びつつあり、けふも呉市と下関市から出張営業のオファー。これをまだまだ拡げて行かねば。いづれホンマに北海道から沖縄まで回れる音楽家に!。

夜はFM・Garage songsの収録。この番組、全部で6人(ワシら含め)のチームで作ってるのだが、この6人のパーソン、絶妙にオモロい。6人が6人とも妙な「生活感の無さ」を持ってゐて、多分お互いに『日頃どんな暮らししてンだらう?』と思ひ合ってゐるフシがある。居酒屋椎修にお客として来てくれた事はあるが、イーヴンな立場で呑んだことはまだなく、近々さういふ「場」を設けやう、といふハナシ。

何にせよ、良いチームで仕事が出来てゐるよろこび。

29日(水)--------------------------------------------------------------------

カワちゃん+しーシュ=ぱんぱかトリオのリハ。

カワちゃんが、知り合いからウクレレベースを借りて来てくれたのを弾く。これがなかなかイイ。ウクレレベースと云へばKALAといふメーカーのが有名で、これは日本円で5〜6万以上するプロユース。今回の借り物は安物っちゃ安物らしく、まぁそのKALAのを弾いた事がある訳でもないので、比ぶべくもないのだが、これはこれで「使える」。

うどんみたいに(白い)太っといゴムの弦が張ってあって、これは昔ちょいと流行った「アシュボリィ・ベース」と同じ。これをピエゾのpuが拾うとたいへんウッディな良い音になる。アシュボリィ・ベースの専用弦はすぐ切れてしまふので有名だったが、昨今開発が進み、良い弦が売られるやうになったのださうな。

実際、かなり遊べます。ん"〜〜〜〜〜〜、まぁ自分で買う程のモンではないと思ふけど、ぱんぱかトリオが継続して続くやうなら、自前で持ってても良いのかな、とは思ふ。ア、Far east loungeとかでも使えるか・・・・。

30日(木)--------------------------------------------------------------------

休み、な訳ではないのだが、生徒の予約が入らなんだので、休みとなった木曜日。ベースを練習し、曲を作り、唄のコピーをす。

初めて「ライト・ノベルズ」なるものを読んでみた。所謂「ブンガク」とナニが違うのか?。

なんやよぅ分からんが、まぁそこそこオモロい物語。やたら専門用語(音楽系)が並べ立ててあり、音楽やらんヒトがこれ読んでも分からんのぢゃないか?。さういふ「知識の深さ」が、ぢつは著者の「底の浅さ」みたいに思へる部分で、まぁさういふのが「ちょっと違う」て処なのかね?。音楽にも同じ事が云へるよねぇ、と思ふ。気を付けねばならぬ処だ。

世には「ケータイ小説」とかいふジャンルもあるらしひ。へ〜〜〜。ちなみにこの本、尼存で¥1だった(笑)。送料がその350倍!。

31日(金)--------------------------------------------------------------------

広島FM Garage songs制作スタッフ新年会。1月最後の日に!(笑)。

火曜日の記述であのやうに書いた宴会が実現。現場のスタッフ6人に加え、シナリオライター、制作補佐、メインMC入れた9人。のハズだったが、しーなさんが急用で欠席。8人で美味なイタリアンをつつきながらワインをカパカパ呑む。20代から50代まで広い世代間だが、共通する話は意外にも多く、つまらん冗談からシリアスな時事ネタまで、飽くる事なく話し込む。

ひとり1.5本づつくらいワインを空けたところでお開き。興が乗ってたので『もぅ壱軒』とも思ったが、まぁ帰る。自分が明らかに「蛇行」してゐるのが分かるくらい酔ってゐる。もぅ壱軒行かんで良かった。

家に帰ってから、まだ起きてゐた女房に、けふの宴会が楽しかった事など話し、風呂に入って果汁を呑んで(自分が酔ってる事を自覚したら必ず呑む100%果汁ヂゅース)ゐたさうだが、憶えてない(笑)。


2月へ