週変わりのシュウ

されど いつも死ぬのは他人ばかり

5月6日(月/祝)ーーーーーーーーーーー

近年稀によぅ動いた黄金週間。最終日のけふは振替祝日。
色々考えもしたが、コインランドリィに行く以外、家を出ぬ事にして映画三昧とす。

ネトフリで『終わらない週末』。
タイトルからはパリピの乱痴気を思はしむるが、かなりシリアスな破滅ものだった。高度情報化社会は情報を遮断されるとあっけなく崩壊する、といふ物語。多分遠からぬ将来、こんな事が起こるんだらうな、と・・・。具体的なカタストロフや衝撃的なシーンはほとんどゼロなのにも関わらず、静かな恐怖を感ずる。いい映画だった、オススメ。

もぅひとつ『バーバリアン』。
ディトロイトの荒廃した街を題材にした社会派のホラー映画。色々無理のあるストーリィだが、これもなかなか面白かったな。そらえぇんだが、なんで向こうの人って家ン中にあんないっぱい地下室があって平気なんだらう?。私なんぞ自分の下に虚無な空間がある、と考えただけで、夜眠れんがネ〜。

5月7日(火)ーーーーーーーーーーー

さて、太陽がいっぱいの黄金週間も終わり、日常が始まる。

ここのところ悪化してゐる右手小指のバネ指。厨房仕事を二週間近く休んでも快癒の方向には向かわず、むしろ痛みが増してきてゐる、てぇことは、これの原因はバイトよりも『本業』の方にある、といふことか?。なんで今頃になって・・?とも思ふが、まぁ長年の酷使が蓄積されて・・だらうね。

昔の怪我の影響や酷使の度合いで云ふと、いづれは左手に障害が出るもの、と思ってゐたのだが・・・。
あぁ〜〜。

5月8日(水)ーーーーーーーーーーー

バイト&レッスン再開。

Yesのベーシスト、クリス・スクワイアの唯一のソロ作品『Fish out of Water』を買ったがCDドライヴァーのトラブルで聴けぬ、と書いたが、車ン中なら聴けるのでさうした。今更ながら評判通り素晴らしいアルバム。全編ゴリゴリのベースが楽曲をリードし、プログレッシヴでゐて充分ポップ。そして意外にもブルージィ。いや〜、30代の頃 オルカ団をやってた時代にこれ聴いてたら、もぅ影響は決定的だったな、と。

そして思ったのが、やはり同じイギリス人の私の好きなベーシスト、ジョン・ウェットンロジャー・グローヴァー、んでやはりこの人ポール・マッカートニー、に共通する、限りなきR&Bへの憧憬!!。んでこれをドンピシャ聴いてきた私が感ずる共感。やっぱりこれなんだよね〜、と思ふ感覚が随所にあって嬉しい。

ちなみに同じく好きな英国人ベーシストだが、グレン・ヒューズには、これよりも「ソウルへの憧憬」が感じられる。さらにちなみに云へば、Queenのジョン・ディーコンには、本人が云ふほどには これらの色がまっったく感じられない。

5月9日(木)ーーーーーーーーーーー

さう云へば昔からその傾向はあったのだが、ハイファイなベースを使う割には『イナタい音』を好む。

張りたてのラウンド弦のバキバキしたかんぢが嫌いで(好きな人は『あれこそがベースの最高の音!』と云ふが)、フラット弦ばかり使ってきたし、ここ数年の傾向としては、音の好みがさらにブーミィなものに変化してゐる。

ギブソン・リッパー・ベース

まぁ今さらヘフナーなんぞを使うところからしてさうなのだが、こーなってくるとやはりギブソンが一本欲しいな、と思ってきたりもするので厄介だ。
ギブソンのベースと云へばまぁEBなのだが、私的には「リッパー」を弾いてみたい。あの、まっったく引き締まったところのないルックス。あれを抱えてしーシュなんぞ演れば、さぞや絵になるだらう、と思ふ。

リッパー、と云へばまぁリック・ダンコで、またあの人が弾く無邪気に無軌道なベースもイイ。しかしまぁ、言はずもがなそんなものに散財してゐる余裕など、あらうハズもない。カネもないが置く場所もない。むしろ減らさにゃいかん時期にも来てゐる。
置き余してゐる楽器、使う人がいたら譲ってもいいが、なんせ極端な楽器ばかりなので「要らん」といふ人がほとんどだ。まぁ、さうだらうな。

5月10日(金)ーーーーーーーーーーー

この日曜日に、私の弾き語りの生徒が二人出演するイベントが予定されてゐたのだが、いきなりそのイベントが中止になった、といふ話。いきなり、である。まだオープン半年も経っておらず、三日後に迫ってゐるイベントがキャンセルになるなど、よほどの事があったのだらうが、応援に行ってやろうと思ってゐたので、ややフクザツな気分である。

私がかつて常箱としてゐた あるお店も、騒音が問題である日突然全てのライヴがキャンセル、となった。しかもその時はライヴそのものではなく、ライヴのない休日の昼間に音響のチェックをしてゐた事が原因で、だったので、ミュージシャンからすれば『それはナイよ!』との思ひが強かった。

まぁ、今回のキャンセルの原因がなにかは分からんが、出演者も観客も楽しみにしてゐただらうに、と思ふとなんだかネ、の世界。

5月11日(土)ーーーーーーーーーーー

約半月に渡り「仮の詰め物」を終え、本チャンの『銀歯』を入れる。
虫歯を削った訳ではないので、まぁ痛い事ぁナニ一つなかったのだが、口の中をごりごり弄られるのがイヤなのは、大人も子供も変わりはないネ。まぁほっといたらもっと面倒なので、マメに検診はしてゐるのだが・・。

その後、久しぶりにしーシュのリハを。
バネ指の痛み対策と、あと この頃気になってゐるリック・ダンコカルロス・ベナベントの影響(両者まっったくタイプの違う楽師だが)で、けふは9割ピックで弾いてみた。悪くない。元々曲によってはピックを使ってゐたし、その比率が変化するだけの話だ。しーなさんの反応はビミョ〜(笑)。

家に帰って時間があったので、また映画でも、と、アイスランド映画「ラム」を見始める。
不気味な要素を強く感じる冒頭から、BGMのない本編まで、まーぁ近年稀に見る静かな映画で、ホラー要素を強く期待させつつも、気づいたら寝てしまってゐた。まぁ寝不足だったので・・・。オモロさうではあったので、まだ近々観直すことにしやう。