4月


1週目

1日(月)--------------------------------------------------------------------

ツアー記8日目参照。「若さがひとつの不足だった」といふ歌詞があったな。

2日(火)--------------------------------------------------------------------

ツアー記9日目参照。在来線で東京から名古屋まで行ったのは、2007年以来。電車での長旅にもすっかり慣れた。

3日(水)--------------------------------------------------------------------

ツアー演奏行程はすべて終了。けふは帰るのみ。18切符最後の1スタンプで広島を目指す。乗り換えもスムース。前回は、向かいの席にタイト・ミニスカのギャルが座り、脚を組み替えたり組み替えたり組み替えたりして、なかなかだったが、今回はさういふ色っぽい事件は起こらズ。東京から名古屋まで約7時間、名古屋から広島まで約8時間。ホンマに真ん中に名古屋があるんだなぁ、といふ印象。

20時前には家にゐて、女房と打ち上げ。10日ぶりに見る女房、また坊主になってゐる。

今回の旅は、やはり渋谷でのライヴが印象深い。しーシュ、平石正樹、じぶこん、朋朗。この4組が、別の人を介して知り合い、敬意を抱き合い、それぞれプロフェッショナルとして、甘んじる事なくひとつのライヴを組み上げ、完璧なイベントとして完結し、そしてあれほど和やかだった、あの一夜。最高の音楽仲間----音もダチに乾杯!。

4日(木)--------------------------------------------------------------------

ツアーの後はしばらく「休憩」する事もあるが、けふはフツーに仕事なので、なんとなくベースを持ち、基礎練す。

旅が続くと、色々熟れては来るのだが、やはりシビアに見ると、だいぶ「技が荒れて」ゐる。実践技、といふはさういふものなのだらうが、上手い下手でみれば確実に「下手になってゐる」訳で、なるほどな此所でちゃんと修正しとかんとダメなのだ、と。ぢみちに基礎練をつづける。

名古屋でWetbackの新作「ジパング」の完成品をもらった。昨年末頃ワシらが全面的に参加したアルバムだ。結局「せーの」で録ったぶんの最初のテイクが採用されたやうで、ほとんどライヴアルバムの様相。すげぇワイルドでカッコいい。ベースなんざピークばりばりに入ってて、よくこんなの録ってくれたなぁ、てかんぢ。

他、旅の間に届いてゐた音源。90年代に出たツインベースのポップバンド。これは全くいただけなかったな。数年前の怒利科無のツインベースに匹敵するくらい、意味なし。

あと、サム・リーといふ人のデヴーCD。これはオモロい。アメリカン・ロマ・アジアン+カンタベリー、てかんぢ。こんな融合感覚があったのか?。また付属のDVDがパフォーマンス仕立てで無気味で良い。サム・リー、なんか変なアーティストである。

5日(金)--------------------------------------------------------------------

朝、ひとしきりベースを練習した後、チャリで買い物。天気が良く、気持ち良い。が、明日にはなんかすげぇ低気圧がやってきやがる、とか。けふのうちにサイクリングに行こう、と思ひ付き、支度して家を出たが、さういや明後日はオリエンタルのソロが入ってたんだ、と思ひ出し、その練習に。サイクリングなんかやってる場合ぢゃなかったな。

ベースで使う指の筋肉と、ギターで使うそれは微妙に違う。特にワシのやうにコードを中心にプレイするギターは、左手は自然と「フォームを固めたまま、あまり動かない」形になり、これはベースの「曲が進む限り、なにかと動き続ける」といふ形とは真反対。普段は使わない筋肉が割と悲鳴をあげる。この筋肉の疲労が、双方に悪影響を与えねば良いが・・・と思ふ。

朝から練習をし、夕方家に帰って来る、といふのは良い。稼ぎに繋がってない行動とは云へ、まぁなにか動いてゐる、といふ気はする。


2週目

6日(土)--------------------------------------------------------------------

例年のやうな「花見」をするヒマがないので、けふ晴れたら女房と近場で軽く・・・と考へてゐたが、無情の雨。しゃぁないね、と普通に朝飯&昼飯。

夜は椎名まさ子とフライデー@オリエンタルホテル。考へてみたらしーなさんとは、先週 渋谷で別れて以来だ。広島に帰って来てからのしーなさんは、鬼のやうに忙しく、来週はまた遠征なのだが、そのリハも打ち合せも出来ない。ワシのヒマを少し分けてあげたいくらい。身体壊さにゃ良いけど・・・。そんな中でもまぁ仕事はいつものやうに粛々とこなす職人デュオ。

今年はできる限り「月イチ」のペェスで、遠征に出かけやう、と話が決まる。ワシら生き急ぐ中年デュオ。

7日(日)--------------------------------------------------------------------

久しぶりの「千田わっしょい祭」出演・・・のハズだったが、悪天候予想の為、祭そのものが中止となった。8時くらいにはかなりの晴れ間が出てゐたので、「ちょいと判断が早過ぎた?」とか思ひもしたが、結局天候は壱日中安定せず、その後は降ったり止んだり。風も強く、あぁやっぱ中止で正しかったな、と。

夕方、ついに我等しーシュがパーソナリティを務めるラヂヲ番組「Garage songs」のオンエアが始まる。

「思いっきり不親切で、斬新で、静かで、聴いた人が『ハ?』と思ふやうな番組にしたい」との制作サイド。番組欄にも詳しい説明はナシ。パーソナリティにワシらの名前が書いてあるだけ(笑)。今どき珍しく、ひとつのアルバムからセレクトされた曲が4〜5曲流れ、合間に真面目なナレーションと、ワシらのグダグダな喋りが挟まる、と云ふ、ホンマに静かで斬新な番組だった。制作サイドの狙いは見事に実現されてゐる。こらぁ賛否両論まっぷたつ、だらうなぁ。オモロいなぁ。

広島FM毎週日曜18:00〜「Garage songs」、聴いてみてね。

夜は孤独な営業、「吟」@オリエンタルホテル。二日続けてのオリエンタル。けふはなんかギターが全然上手く操れなんだ。イカンなぁ。なんつってもこれ「仕事」なんだから、シャっとせねば。花粉症が酷くて、目が霞んで譜面が読みにくい、てのもあるが、そんなこたぁ云ひ訳よ。シャっとせぃよシュウよ。

8日(月)--------------------------------------------------------------------

どーにも信頼出来ぬ総合病院から、県立の緩和ケアセンターに転院した親父の見舞いに行く。

訪ねて行き「息子です」と伝えると、担当医、看護士、ケア助手、が次々と部屋にやって来ては、病状と経過を説明してくれる。患者(親父)や親族(ワシ)に対する態度も、優しく丁寧で気遣いに満ちてゐる。設備もキレイで、明るい。飯も美味いのださう。風呂にも入れるし、けふのワシは親父の散髪に付き合った(理容室がある)。

前の病院ぢゃあ、担当医は高圧的な病状説明を壱度したっきりで、その後病室にほとんど顔も出さず、事実けっこうな回数見舞いに行ったワシも、壱度も会ってない(まぁ顔合わせてたら、なんか一悶着起こしただらうが)。看護士たちは連絡系統がまったく取れておらず、体温計ひとつ持って来てもらふのに、3人に頼まねばならんほど。風呂にも入れず、鬚も髪も伸び放題。

まさに天と地の差。早く此処に連れて来てやればよかった。

良い所に転院できてひとまづ安堵。だが、病状が改善してゐる訳ではなく、今も予断を許さぬ状況であることには変わりない。やはりけふからまた、広島に居る間は有事に備えて酒を絶つ事にす。

9日(火)--------------------------------------------------------------------

2006年ぐらいに、「ぱかぱか号」といふ二人組ユニットに参加してライヴを演った時の音源が出て来た。なんともウザいベース(苦笑)。音数が多いこと=悪い、とは思はぬのだが、これはイカン。スペースを活かし切れぬまま、要らん事に没頭してる、てかんぢ。その割にたいした仕事が出来てないし・・・。台無しにしてる、とまでは云はぬが、ぱかぱか号の二人には申し訳ないことをしてしまってゐたのだなぁ・・・。

思ふにこの頃は、バンドがポシャり、ソロになり、躍起になって自己を正当化せんとしてゐたのだ。それが完全に裏目に出てゐる。駄目だねぇ。

これに比ぶれば、こないだのカワちゃんのバックを演った「ぱんぱかトリオ」でのプレイを聴くと、ワシもそれなりに成長したな、と思へる。47歳で、ようやく!。

10日(水)--------------------------------------------------------------------

老舗音楽酒場MACのマスター「マックさん」が、昨年末になにやら怪我(ダブル骨折ださう)をして、その快気祝を兼ねた新年会。4月に!(笑)。

仕事を終えた脚でカラス壱本だけ持って行く。店は満杯。入り口からは見えんが、誰かがウードのソロを演ってる。広島でウード!?誰だ?、と思ったら、久しぶりに見るヤマガタくんだった。故・岩本貢の意思を継ぐもの此処に、といふかんぢ。岩本さん、見てるかぃ?。

その後ひとバンドあって、ワシがソロで弐曲。そのままカシラ、ツンちゃんと合流してFar east loungeとして5曲。けふはしーなさん欠席にて、漢臭溢るるFar east(笑)。これもタマには良い。フトゥヤラのインストを含めて、割とノリノリ系で楽しく演奏した。なんかこの界隈では、ワシが欧州に引っ越しす、とかいふ噂が流れてゐたらしく「ハァ?」てかんぢ(笑)。そらぁ実現できたら良いですがねェ。

最後はマックを囲んで、有志による「I shall be released」で感動のフィナーレ。若ぶりだし、実際元気なひとだが、還暦過ぎてゐる事に違いはない。これからも気を付けて元気なお爺さんになってねマック。

にしても、打ち上げ以外で夜の街に出たのはホンマに久しぶり。MACも憶えてる限りでは去年の新年会ぶり。相変わらずカオスチックな店だが、かういふ処でしか会わない友人もゐて、それらと久しぶりに会えて嬉しい夜だった。タマには夜遊びもせんとイカンね。

11日(木)--------------------------------------------------------------------

ノン・リハーサル・バンド、として有名(?)な、我らがFar east loungeが、結成15年めにして初のリハ!?。といふ(笑)。まぁ来週、ブルーライヴ広島といふ極めてデカいハコでワンマンを行なうので、流石にまぁ細かいキメなど確認した方が良かろう、と誰からともなくハナシがあり・・。

割といつも鉄壁のコンビネーションなので『コイツらリハなしとか云って本当は練習してゐる』と思ふ向きも少なくないが、Far eastって本当にリハ無しなのだよ。最近ではライヴの本番以外でメンバーが揃う事すら稀。カシラが造った曲がパソコンに送られて(だいたいライヴの3日〜1週間くらい前)来て、各人がそれを何となく解釈して、はい本番、てやり方で15年!。

ワシらだから出来る芸当、と自慢しても良からう、とは思ふ。少なくともワシは、カシラ(三代目春駒)のバックを演る事にかけては世界一、といふ自負はある。

さてその初めてのリハ、は、皆なんかミョ〜に緊張して(笑)。色々決めごとをしたが、これを本番の時に憶えてゐるか・・・だな。でも思ひのほか楽しかった。そもそも20代前半頃のワシとカシラは、週3でリハをするほどの「練習の虫」だった。昔に帰ったかのやうだった。

4月19日(金)はブルーライヴにおいでなされ。

12日(金)--------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。

今年アタマにギックリ腰に倒れ、その時服用した鎮痛剤でラリった時のことを唄った「ナガレモノ」が完成。さっそく試す。譜面に書いただけの新曲が壱回目のリハでもう形になる、て辺り、しーシュってホンマに器用な職人デュオだな、と思ふ。

意外に誰もそこを話題にせんけど、しーシュって、出してる3枚のアルバム、全部の音をほぼ二人だけで録音してるんですからね(1st、2ndは完全に二人のみ)。ユルい、とか、のらくら、とか云ったり云はれてるけど、ぢつはけっこう大したデュオなのだよ(笑)。まぁそれが音楽性とどぅ結びつくか、はまた別の話だが・・。

夜、親父の入院してゐる緩和ケアセンターにて家族会議。今後の治療と介護につひて。現実と理想。希望と難題。むずかしぃなぁ・・・・。


3週目

13日(土)しーシュ週末遠征山口県宇部市------------------------------------------------

しーシュ今年3回目の週末遠征。隣県山口への土日だけのツアーだが、この二日で本番を4ツ演る、といふ強行軍ツアーでもある。
まづはその壱、山口県宇部市は「ギャラリーすえひろ」での昼ライヴへ向けて、愛車にっちを走らせる。ナニカ異常に勘が冴え、地図を見ぬまま会場を見つけた。

すえひろでのライヴは去年の春ツアー以来壱年ぶり。ここと、明日の夜はその時のツアーと同じく、大阪の低音紳士徳田建さんと一緒。やぁやぁお久しぶりです、とか云ひながらリハ。ここはノーマイクで演るのでサウンドチェックは最低限。

高い天井が自然な空気感を演出し、声がすこーんと突き抜けるかんぢ。唄っててホンマに気持ちが良い。気持ち良さのあまり、予定になかった「あじさい」も歌い上げてしもた。

建さんと一緒に演るのも何度目かな?。もぅすっかり馴染んでサポートできる。ハモもばっちり。HAGE富安さんとの「歌声一座」、カワちゃんとの「ぱんぱかトリオ」に続いて、このトリオも名前付けるかねぇ(笑)。

ここのお客さんは気品溢れるご婦人が多く、さういふ客層にCDを買って頂けるのは嬉しい。ありがとうざいました。

さてワシらは建さんと別れ、ダブルヘッダー。
去年の秋ツアーで知り合った、宇部のイキなベース弾きようねん君がオーガナイズしてくれたプライヴェート・ライヴ。

ようねんはベース弾き語りにて昭和歌謡を唄う「The 華麗衆」といふユニットをやってゐて、たまたまワシらのライヴを見て、見事にツボにハマったらしい。
けふもワシに会って、ベースでの弾き語りのポイントなぞを聞き漁ろうと目論んでゐる様子(笑)。嬉しいねぇ。

彼が用意してくれた音楽バァ「Duo」でのライヴは、華麗衆、とワシらが交互に3〜4曲づつ演っては聴き、演っては聴き、といふスタイル。これが楽しい。飛び入りなどもあったりして、ホンマにプライヴェートなパーティのやうなライヴ。

ワシらもたっぷり唄い、弾いた。ホンマに楽しいライヴだった。

夜はようねんの処に。築100年、と云ふ古民家で、ビール飲みながらベースで弾くコードはこれだ、だの、ここで使えるハーモニクスは、だのの話でおおぃに盛り上がる。

14日(日)しーシュ週末遠征山口県小野田市〜山口市--------------------------------------

けふはまたまたようねんの計らいで、地元のコミュニティFM番組にゲストとして出演。
CDから曲をかけてもらひ、トークに参加し、コメントもし、壱時間の生番組が終わるまで、ゲストとして楽しく関わらせて頂いた。
放送が終わった後は次会場への路を先導してくれ、ツイデに美味いハンバーガー屋さんまで連れてってくれるようねん。
なにからなにまで、ホンマに世話になった。ありがとう!。また一緒に演ろうね。

さて、ようねんと別れたワシらはこのツアー最後の「仕事」へ。山口旧ユースホステル「紅花舎」でのディナー・ライヴ。
この二日間ここに滞在してゐる徳田建さんと再合流。
昨年同様、厨房スタッフに混じって料理のお手伝い。これもまた楽しい。

天気がよければ、中庭での炭火焼あれこれが楽しいディナーパーティなのだが、けふはあいにくの空模様にて屋内で。それでも山菜てんこもりのピッツァや打ち立ての蕎麦、ワシらが拵えたミートパイ、などどんどんお客さんに振る舞われ、ライヴスタート時には会場もえぇ雰囲気に。

カヴァー取り混ぜた、わりとユルめのナンバーを中心にして、約45分。「先攻」なのにアンコールまで来て嬉しい。続いての建さんのステージにも半分以上で参加。唄うたいとしても演奏者としても満足する、といふワシらの思惑が、ここん処上手く叶えられる事が多くて嬉しい。

良いライヴだった。

終演後、リビングに移動してからの打ち上げでは「残業」と称して(笑)、お客さんのリクエストに応えての弾き語り大会。昨年同様しーなさんの「生オペラ」に喝采の嵐。
楽しい紅花舎の夜は更けて行くのであった。

15日(月)--------------------------------------------------------------------

昨夜は紅花舎に宿泊。
オーナーのSさんから、来年も同じ時期にやはり同じトリオで演りませう、といふ話となる。本当にありがたいお話。是非やりませう。また来ます。

ユースホステルでは旅立ちのとき「さよぅなら」ではなく「いってらっしゃい」と送り出すのださう。けふも「いってらっしゃい」と送り出され、ワシらはそれぞれの帰途へ。

のんびりと下路を走らせながら、それでも15時頃には広島の我が家へ。良い旅だった。

旅の衣類を洗濯し、ヒトイキついてゐたら姉貴から電話。いよいよ急を要して来た親父の為、けふから病院への泊まり込みを始める、とか。
明日は仕事だが、けふはこの後このままなにもない。ので、けふの処はワシが先陣を切って泊まる事にす。
急遽、明日の仕事道具と簡単な着替え、寝袋を持って病院へ。

「けふから泊まります」と云ふと「寝具は」と問われ、「寝袋でソファで結構です」と答える。旅先で、色んな場所で寝る事に慣れてゐた事が役に立ったわ(笑)。

16日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校新学期スタート!。の日に病院から出勤。
新しい一年生は男女ふたりづつ。礼儀正しいのか無礼なのか、手応えがあるやうな無いやうな、よぅ分からん、まぁ典型的な現代の若者達。

昨年からつづく二年生6人の授業も含めて3コマ授業をこなし、その後個人レッスンを5人ほど。んで、その後広島FM「Garage songs」の収録に。

いや〜、あれだけヒマな春を過ごしてゐたのが嘘のやうな、久々に忙しい壱日だった。

ぢつは明日、研修のため大阪に行く事になってゐたのだが、事情を説明し、キャンセルさせてもらふ。ライヴやレッスンの為ならいざ知らず、よぅ分からぬ研修の為に壱日を割くヒマは、今はない。

17日(水)--------------------------------------------------------------------

大阪行きをキャンセルし、壱日中病院で親父に付き添い。
空き時間に譜面でも書くべ、とか思ってゐたが、意外にヒマがない。
看護士さんたちの献身に感謝。

18日(木)--------------------------------------------------------------------

昼過ぎ、姉貴と交代して病院を辞す。

けふは居酒屋椎修。
帰宅し、昨日買っておいたアジを仕込み、慌ただしくメールなどをチェックしたら、すぐ出発。充分なリハが取れなかった分、いつもより早く会場入りして、準備にかかる。

結果的にこのやり方はたいへん余裕が持てて良かった。いつもかうしたい・・・ところだが、居酒屋椎修はたいてい金曜日に演ってゐて、金曜がこれまたワシもしーなさんも忙しい日で、まぁ思ふやうに行かないのが人生で、そこがブルーズ、てなもんよ。

けふのライヴお題は「酒」。酒にまつわるアンナ曲コンナ曲、お届けしやした。その他ではしーシュオリジナルの、比較的新しいものばかりで構成。まだ弐回しかリハしてない新曲『ナガレモノ』も思ひ切ってお披露目。ちょいと削りが荒過ぎたか(苦笑)。
けふも満場のお客さんで、ありがとうざいました。

けふはシュウ式「まぜそば」をご用意。これが結構バカ売れで、またまた本番直前5秒前まで鍋を振っておりました。
嬉しくて楽しいけど、さすがに介護宿泊→リハ→居酒屋→ライヴ。なかなか疲れた。

19日(金)--------------------------------------------------------------------

専門学校3コマ。

けふはその後、Far east lounge初めての、中型ホールによるワンマン・ライヴ。ブルーライヴ広島、と云ふ割と新しい、たいへんゴージャスなハコ。キャパは、テーブルで50〜60、椅子で100、スタンディングで300、てかんぢか?結構デカい。少なくとも今の4人編成になって、この規模のホールで演るのは初めて。広いステージをたっぷり使えるのは嬉しいね。

さて、結成後初めてのリハをやったりしたものの、始まってみればいつも通り。鉄壁のアンサンブル&コーラスワークと、奔放なインプロヴィゼーションで、ずいずい進む。しーシュでは「2人のうちのひとり」と云ふ事で、色んな事にシャカリキにならねばならぬが、このバンドでは、さういった部分からも解放され、ホンマに伸び伸び演れるのが楽しい。前半、ちょいとカシラのMCが長過ぎて、やや間延びしてしまったが、サクサク演った後半で巻き返した。ちょいと低音が廻るかんぢで、決して「演りやすい」とは云ひ難かったが、それでも楽しく弾き、唄った。良いライヴだった。

今年に入ってから、カシラが結構ヤル気になってゐて、既に次のライヴに向けての展望もあり。それはワシらとしても望む処。しーシュとも別に、もっともっと世に知られても良いバンドだと思ふ。どしどし演って行きたいものですね。

あー、なかなかハードな壱週間だった。


4週目

20日(土)--------------------------------------------------------------------

昨日、急遽親父の病室に泊まってくれた女房を迎えに、県病院へ。ちょうど女房方の両親も訪ねて来られた所だった。オフクロは看病疲れでダウン寸前。「老人が老人を介護する」といふ、極めて根本的な問題がここに。そもそもが「病弱な女性」であるオフクロに、病人の介護自体が、無理な話なのだ。親父のせん妄症状(いわゆる幻覚)も酷くなって来てゐるので、家族による連日の泊まり込みを、基本的に考え直す方向。

21日(日)--------------------------------------------------------------------

シネマ・ダヴ・モンクス、といふユニットのライヴ音源。吹きもの楽器とウッドベースのデュオで、ステージに映像を投射しながらのライヴらしひのだが、なんとまー、音が鳴ってる時間の方が短いかんぢ。これライヴ音源、て云ふのかね?。てゆーか、音楽である必要ってあるんやろか?。否定はせんけどねぇ・・・。

完全即興系の、一部の人達にも云へる事なんだけど、『それ、音楽家である必要なくねぇか?』てのが、割とある。感情のままにノイズを繰り出すなら、それは楽器の素人が演っても同じ事。ミュージシャンが即興を演る、のなら、やはりそれは「音楽」として聴けるもの、に形成できんと意味がないのではないか?。

ぼくわさう思ふんですがねぇ・・・。

22日(月)--------------------------------------------------------------------

病院泊。

どーやら親父は、せん妄の中でクイズ番組に出演してゐるやうだ。しきりに四文字熟語を口にする。

23日(火)--------------------------------------------------------------------

病院から専門学校へ。けふから教室が一新され、よぅやく授業がやり易くなった。

これまでは専門学校の授業を終えて、夜のレッスンが始まるまでの間を、弾き語りなどの練習時間に充ててゐたのだが、今期から時間割を変えたので、そのヒマがない。唄い込みの為の時間をどっか別枠で作らなイカンなぁ。正直、あんまりカネもないし、どっか駐車場付きでタダで使えるスタヂヲないかねぇ・・・。ないか。

フと、これまでワシは「黒」か「木目」の楽器しか持った事がない、といふ事に気付く。まぁあんまりイカれた色のはアレだが、せめて「白い」楽器くらいは弾いても良いかな、とか。新しく買い替える余裕なぞないんで、塗り替える、とか?。

24日(水)--------------------------------------------------------------------

(ベースの)ケースをオーダーする、といふ計画が頓挫した途端、これまで使ってゐたケースが壊れた。絶対に必要なモノなので、取り急ぎネットで割と安いやつを購入。急場を凌げれば、と思ってゐたが、現ブツは意外に悪くない。あぁ良い買い物したな・・・と思ってたら、女房がナニヤラ良さげなのを見つけて来た。チャムス、といふバッグのメーカーが出した楽器ケース。なるほど楽器メーカーのケースばかりに目を向けてゐたが、カバンのメーカーとは・・・。

値段を調べてみるに、まぁ安くはないが、もともとはフルオーダーで造ろうと思ってゐたモノ。先ほど入手したやつと合わせてもその値段ほどではないので、思ひ切ってこれも買う事にしました。

それがけふ届いた。なかなかイカれたカラーで、しかも軽い。うむ、次のツアーは早速これで行こう。

25日(木)--------------------------------------------------------------------

日々仲々シワい。

だが苦悩はスパイスだ。

26日(金)--------------------------------------------------------------------

旅の「アニキ」高田エージ&しーシュライヴ@お好み焼きの大松。

ライヴの出来る名物おっこん店「大松」は、ちょっと前までワシが住んでた近所。エージさんの広島ホームのうちのひとつでもある。何度か客として来た事はあるが、ライヴを演るのはけふが初めて。店主のヨシコちゃんとは古い付き合いなのに、ちゃんとワシらの演奏を聴いてもらふのも初めてだ。色々と楽しみなライヴ。

エージさんとは今年の1月以来。もぅ何度も一緒に演ってるし、あんまり久しぶり、と云ふ気がしない。「おかえりなさい」といふかんぢ。また一緒に演れるのも嬉しい。店の雰囲気も相まって、ナゴやかにリハ。

早速トラブル発生。オープニングを務めてくれるハズだった店主ヨシコちゃんのユニットが、急遽メンバーの故障でリタイヤ。しかし、それはあまりにも切なからう、といふ事でヨシコちゃんを焚き付け、「ワシらがバック演るから」と無理矢理唄わせる(笑)。んで、パーカッショニスト「てっちゃん」と共に、即席「大松ユニット」結成。ヨシコちゃんとかういふ形で共演できたのも楽しいが、てっちゃんのパーカス(カホン)が、これまた絶品で、楽屋裏で音だけ聴いてたエージさんも「え!?あれ即席ユニットだったの?!」と驚くほどの完成度。楽しいハプニングだった。

その楽しさを借ってのしーシュも、いつものやうにゆるゆるながらえぇかんぢの出来。最近リハの時間が取れずにアレなのだが、やはり伊達にライヴの本数こなしてないね、といふ。しーなさん大人気。女の子のお客さんから「I Love You」て云はれてたな(笑)。

エージさんとの絡みも、過去ベスト!の完成度。高田エージ&しーシュ+てっちゃん、でのセッションは、もぅ完全にバンドのサウンドだった。

何度もこの日記に書いて来たが、高田エージ、といふ人の持つ陽性のオーラとグルーヴ、力強い唄声とその唄の世界は、聴く人を抱き上げ包み込んで連れて行く。それは一緒に演奏してゐてもおなじで、しーなさん曰く「その同じ舟に乗れば」もぅオッケー。演奏しながらこんなに「楽しくて泣けて来る」なんて、あんまりない。お客さんも当然大満足で、本当に素晴らしいライヴだった。

明日からのツアーに、良いウェーヴを貰えたな、と思ふ。良い夜だった。エージさんとは、ツアー3日目の名古屋でまた一緒だ。打ち上げ後「ぢゃあ名古屋でね」と解散。カホンのてっちゃんとは、近々是非また御一緒したいな。


黄金週間

27日(土)松阪:MAXA/しーシュ・ワンマン--------------------------------------------------

もぅすっかり縁の深くなった松阪。最高のライヴハウスMAXAにて、かねてより願いだったしーシュのワンマン。

願いだった、とは云ふものの、限られた友人しか居らぬこの地でワンマン!と懸念してゐたが、OAのBob中村ユニットや、同行してくれた名古屋の谷口幸至朗さん、そしてなによりMAXAの広報のお陰もあり、そこそこ満員。いや〜本当にありがたい。心して演る。

前後半にも分けず、途中ゲストコーナーも交えてダダーっと17曲。ほとんどのお客さんが『あっと云ふ間だった』と云ってくれた。良いライヴが出来たと思ふ。よぅやくタップリとしーシュが聴けた、と云ふてくれる人も多数。あぁよかった。松阪に来れてよかった。

MAXAは何度、どのやうな形態で演っても、たいへん演り易い場所。スタッフのホスピタリティも最高。やはり「日本一のライヴハウス」と讃えるほかないねぇ。

松阪の皆さん、ありがとう。

演目:毬藻ありマス/亀の庭/苔の記憶/あじさい/爪研ぎうた/夢見るアンコウ/砂に泣き/Dance/スマイル/みんな月を見てゐる/紫の狐/歳をとった鰐/ぎやまん/ひつぢは意外と気が荒い。ゲスト谷口幸至朗&今野邦彦フィーチャー:パスタ/唄うたい/空き地。

28日(日)名古屋:りとるびれっじ/20周年--------------------------------------------------------------------

けふは移動日&空き日。けふと明日で名古屋のりとるびれっじが20周年祝い、と云ふ。ので、けふは名古屋に前入りし、客としてびれっじに行かう、と思ってゐた。したら幸至朗さんが『オマエらどーせ来るンなら唄えや』と。ので、まぁ気楽なかんぢでベースだけ抱えてびれっじに。

けっこうしっかりしたライヴパーティーで、みんなお酒や食事を楽しみながらも、びれっじ縁りの名古屋ミュージシャンが入れ替わり立ち替わり出演してゐる。

そんな中で、他所者のワシらが出演枠をいただける光栄。他所者とは云へ、もぅ名古屋に縁を持ちはじめて長いワシら。お客さんの中にもワシらを見知ってくれてゐる方も多く、ただただ嬉しい。心して演る。ライヴのシメでは勿論、幸至朗さんのWet Backにも参加。思へば、ビビりながら初めてびれっじを訪れたあの時が、その後の幸至朗さんを中心としたこの「仲間」との始まりだったのだな。

りとるびれっじ、20周年おめでとう。

演目:毬藻ありマス/苔の記憶/歳をとった鰐。今野邦彦フィーチャー:Dance。in WetBackで:唄うたい/空き地/山/頑張れ負けるな日本人。

29日(月)名古屋:りとるびれっじ/しーシュ&男友達--------------------------------------------------------------------

昨日に引き続きびれっじ。けふは、この方々とももぅお馴染み、高田エージ&中山剛「男友達」。とのカップリング。エージさんとは旅立ち前の広島で、剛さんとは先日のMAXAで会ったばかり。ホンマにこの辺の「アニキ」達とは広島在住のミュージシャン達より頻繁に顔合わせてるな。

けふのライヴも20周年行事のひとつ。つまりワシらは他所者にもかかわらず、びれっじといふ箱のこれからにも、深く縁を頂いた事になる。昨日のパーティーでのしーシュを見て、気に入って足を運んで下さった方もゐる。ホンマに嬉しい。心して演る。

華々しさもハッピーさもないワシらだが、もぅその事で気後れしてもしゃぁない、といふ境地に近付けるやうにはなった。けふもいつものやうに。

後続の男友達にも当然参加。幸至朗さんや邦彦も入り乱れ、盛り上がるステージ。エージさんの歌心とバックのワシら、お客さんが完全に「グルーヴした」瞬間、が何度もあった。泣いてる人が何人ゐたことか!。素晴らしい体験。

名古屋の皆さん、ありがとう。

演目:苔の記憶/みみづく時計/サイドカーに犬を乗せて/夢見るアンコウ/しゃばだバ/ハイギョ/ぎやまん/ひつぢは意外と気が荒い。今野邦彦フィーチャー:Dance。in 男友達:Moon bow/HappyがNo1/Hey Buddy/光の街/太陽と月のように/君に会いに来たよ/永遠。

30日(火)刈谷サンダンス/しーシュ・ワンマン--------------------------------------------------------------------

これも待望の、ハンバーガーレストラン・サンダンスでのライヴ。旅のミュージシャンから『イイよ〜』と噂を聞く事数百回(笑)。そのハンバーガーの美味さは、出張店舗で確認済み。刈谷、といふ場所は、ぢつは良く知らなかったが、愛知県のほぼ中央に位置するらしひ。名古屋からみんなで聴きに来てくれる、といふ「びれっじ組」と共に、幸至朗さんの運転する車に乗せてってもらふ。

もろにアメリカンなお店には、ちゃんとしたステージと音響システムがあり、投げ銭方式とは云へ、立派なライヴスペースだ。マスターの小林さんも現役のミュージシャンだけあって、出演者への心配りも最高。心して演る。ワンマンで2ステージ、しっかり演奏。流れのお客さんからも好評を頂ける。

サンダンスをワシら「旅系」のミュージシャン達に知らしめ、広めたのは今野邦彦なのださう。この若手ハープ吹き、ぢつは今回のツアーでは毎日ゲスト参加してくれてゐる。キィごとに楽器が違う、と云ふある意味不器用なこの楽器で、ぢつに見事に様々な音楽に食い込める貴重な存在だ。シンガーソングライターとしても気鋭。伸びのある高音で唄うオリジナルはかなりの水準。またこれがよく気の回る好青年で、幸至朗さんはじめ、年上ミュージシャンみんなが可愛がってゐるのも頷ける。邦彦、ありがとう。また演らうな。

幸至朗さんを中心とした「びれっじ組」とは、結局この4日間づっと一緒だった。周年の栄えあるステージに立たせてもらひ、食事、酒、足、何から何まで本当に世話になりました。サンダンスも、噂通りの素晴らしいお店だった。また演りたいなぁ。

みなさんほんとうにありがとう。

演目:毬藻ありマス/苔の記憶/亀の庭/スマイル/ハイギョ/みみづく時計/夢見るアンコウ/ひつぢは意外と気が荒い/みんな月を見てゐる/ぎやまん/歳をとった鰐。今野邦彦フィーチャー:しゃばだバ/サイドカーに犬を乗せて/Dance。

1日(水)大阪関目:我らの家/しーシュ・ワンマン--------------------------------------------------------------------

さて「びれっじ組」と別れ、ワシらは関西へ。昨年末のツアーで繋がった縁で、ライヴ居酒屋「我らの家」。

関目、といふ処も初めて。大阪の下町、てかんぢの処。ナニワ独特の「あの」雰囲気からはちょいと離れ、良いかんぢの田舎感ある町。何やらチャリンコが多くて、その点だけでも気に入ってしまったワシである。

お店は本当に「居酒屋」で(笑)ステージはその一角。ここにマスターのSukanpin権助さんを慕う音楽好きが集まる、といふ。かういふの大好き。心して演る。ツアーも最終日で、もぅ演るしかないね、てトコまでやる。もぅホンマにお店がひとつになった、てくらい盛り上がった。連休中日のウィークデイに、こんなに集まってくれたお客さん、ありがとう。最高のシメが飾れました。

しーなさんがふぇーすぶっくでコンタクトを取った、我らの家マスターの権助さん。ぢつに誠実な音楽好きで、またそのお仲間も素晴らしい愛好家たち。打ち上げでも唄の話音の話旅の話に花が咲き、嗚呼こんな風に〆れてホンマに良かった、と思った。今回の旅、どこの場所もさうだったが、真剣に音楽を愛する人のやる店には、真剣に音楽を愛する人が集まるのだな。

関目の皆さん、ありがとう。

演目:毬藻ありマス/苔の記憶/亀の庭/スマイル/ペンギンカフェで会いませう/みみづく時計/夢見るアンコウ/ひつぢは意外と気が荒い/砂に泣き/ぎやまん/ハイギョ/しゃばだバ/爪研ぎうた/5番街のマリー/Dance/歳をとった鰐。

2日(木)--------------------------------------------------------------------

ツアー終わる。

今回は、松阪、刈谷、関目、が事実上のワンマン。で、出発前夜のエージさん、名古屋での2日間も対バンにほぼ全面参加。つまり、日数のわりにステージに立ってゐた時間がかなり長い。そのせいもあるだらうか、肉体的にはえれぇこと疲れた。だが、精神的にはガンガンに昂揚してゐて、よーしこの調子で行くぜ!と強く思ふ。

独立したアーティストとしてのしーシュ、が認められる事はもちろん嬉しいが、今回のやうに対バンにもお構いなしに参加して盛り上げてくれる職人デュオ、として認知されるのも同じくらい嬉しい。その代償がこの疲労なら、まぁ良しとするか(笑)。

さてぢつはワシ、旅の間に親父の病状を知らせるメールが刻々と送られて来ており、30日の夜に『そろそろかも』といふ事だった。だからと云ってワシにはどぅする事も出来ず、ただただ『ワシが帰るまで・・・』と思ひながら旅を続けた、のだ。

その後、小康状態を保ちながらけふに至ったやうだ。いつもなら在来線でゆっくり帰る所を、今回は新幹線で広島へひとっ飛び。駅からはタクシーで病院に駆け付ける。痩せ衰えた親父と対面。もぅ呼吸も切れ切れの状態。それでもひとまづはワシの帰りを待ってくれてゐた。ありがとう親父。

3日(金)--------------------------------------------------------------------

昨日は『あと数時間か』といふかんぢだったが、なんか持ち直してる親父。

旅も終え、黄金週間に入った事だし、付き添う事にす。医師の話では、もぅ意識もないし聴こえてない、との事だが、いや・・、この男の場合、なんかそこら辺はまだイケてるやうな気がするよ(笑)。ので、枕元で色々話す。

考えてみれば18で家を出て以来、こんな長い時間親父と二人きりになったのは初めてのやうな気もす。

4日(土)--------------------------------------------------------------------

なんか、さらに持ち直してる親父(笑)。昨日まで光にも反応しなかった瞳が、けふは良く動き、なにか云ひたげに光る。

ツイデなので、けふも泊まる事にす。どーせ黄金週間ヒマな身だ。家に着替えを取りに帰り、また病院へ。こうなりゃ付き合うぜ、親父さまよ。

5日(日)--------------------------------------------------------------------

ゆんべ夜中に呼吸が乱れ、看護士さんを呼んだ時は「ついに」とも思ったが、また朝が来た。ワシらにたっぷりと「覚悟の時間」を与えてくれてゐるのだな、と思ふ。

しかしまぁこの9回裏の粘り------親父はバレー選手だったからデュースか?(笑)--------は想定外っちゃ想定外。黄金週間中唯一の仕事の準備の為、姉貴と交代して一旦帰宅。スタヂヲ入りして、弾き語りのリハを2時間。ツイデだから明日のワシのステージ、見に来いよ、と思ふ。


5月その後