7月


1週目

1日(月)--------------------------------------------------------------------

本来の予定では安芸高田に2泊し、けふを帰る日に充ててゐたのだが、昨日深夜に帰ったので、けふはオフ。予想を越えて激売れした「小鉢」を増刷すべく奮闘するも、ウチのPCが古くてテキストがなんぢゃらでよく分からんがダメとなり、結局増刷はしーなさんに任せる事に。

パソコン、てのァホンマに「少し古い」ってだけで、出来る事と出来ん事が全然変わっちまうんだねぇ。

2日(火)--------------------------------------------------------------------

火曜日は忙しくシワい日。専門学校3コマ→レッスン2コマ→FMの収録。

今ウチらはディレクター含め6名のチームで番組を作ってゐて、このメンバーがこないだ居酒屋椎修に遊びに来てくれた。まぁたいへんしっかり呑み喰ひし、多大なアガリに貢献してくれた(笑)。「面白かった」と口々に云ってくれ、それはライヴの事のみではなく、あの会場全体の事、であり、それでこの機に自分らの演ってる事を深く考へてみる。

世を見渡せば、「参加型ライヴ」とか「ライヴセミナー」、「講演会+ライヴ」や「ヒーリング+ライヴ」「ペイント+ライヴ」などと云った、単に音楽を聴かせてはいおしまい、といふのではないライヴのスタイルは結構あり、それを専門に演ってゐる人達もゐる(まぁ胡散臭いのもあるけど・・・)。そのバリエーションとして『居酒屋+ライヴ』といふモノがある、と考えれば、これをライヴの新しい形・・・フライングキッズに限定せずに、我らの「スタイル」として打ち出す、といふテもアリなのだ。

やってみるかねぇ。

3日(水)--------------------------------------------------------------------

DVD「マイ・バック・ページ」観賞。1969とかあの辺の残滓みたいなストーリィ。実体のない言葉に踊らされた時代の話だった。松山ケンイチがなかなか最低の人間を演じてゐてけっこう良い。主演のツマブキ某がちょいとサエぬなぁ、と思ってたが、ラストシーンの見事さには驚かされた。サエないかんぢは単にさういふ役柄だった、のか。

夜半、激しい雨と雷。ワシは雷が全然大丈夫で、まぁ落雷すりゃ死ぬだらうけど、子供の頃から怖いとは思った事がない。あの凄まじい雷鳴も全然気にならずに寝てしまえるのだ。物音にあれだけ敏感なワシが。これはアレかな?、乳飲み子が掃除機の横で熟睡出来るんと同じ事、なんかな?。

4日(木)--------------------------------------------------------------------

日中、激しい雨が降ったり止んだり。その合間を突いて「小鉢」のジャケ制作に。

当初、はじめの数十枚をお買い上げ頂く人へのサービスに、と盤面に手描きのイラストを入れたのだが、これが予想以上に評判が良かった。手描きなので当然一枚一枚違ってゐて、「好みのイラストを選んで買う」といふ選択肢も拡がり、まぁさういふ事ならばちゃんと描きませう、と云ふ事になった。まぁ大したイラストではないのだが、30枚くらい描く。喜んでいただけたら幸い。

その後しーシュのリハ。この週末の岡山遠征に備えてのラインナップ。

ツアー二日目の津山、は200年ぐらい前に友人数名と行った事がある。朝起きて外が霧の海だったのに驚いた。旅館の仲居さんが「10時くらいになると晴れます。けふは良い天気ですよ〜」と云った通りの事になったのを憶えてゐる。またあんな風になったら楽しいが・・・。

5日(金)--------------------------------------------------------------------

専門学校。生徒の半分以上が欠席。豪雨の影響、てのもあるだらうが・・・シワい・・・。

夜はヴィヲロンの竹内ふみのチャンからのお誘いで、営業バンドのリハ。市内繁華街のど真ん中に、新しいスタヂヲが出来てゐる。へ〜〜。

初顔合わせのメンバーが多くて、みんなワシよりひと回りくらい若いのかな・・・?。最年長として良い仕事をせなイカンね。本番が楽しみです。

ア、このリハで初めて、例のヴァイオリンベースを使ってみた。音は悪くないし、意外にも操作性がかなりイイ。けど時折すごいノイズが出やがるのが、ちょいと楽器としてどーなん?てかんぢで・・。まぁ1985年製のモノをヤフオクで落としたもんだからねぇ。う〜〜〜ん、どーしやうかなぁ。本番もこれ使ってみるかねぇ。

明日から岡山ツアー。


2週目

6日(土)岡山:ORiON---------------------------------------------------------

岡山へ。

今年はじめのツアーで立ち寄り、その時の好評を得てその場で決まった、のが今回のライヴ。前回同様、地元のポップトリオ「だいふく」との吉備路2ディズだ。

ツアー車「にっち」で2号線をひたすら東へ。走り易い道だが、あんまり面白くはない幹線道路。5時間くらいで岡山に着。会場ORiONの場所がうろ憶え(前回は電車旅だった)で、大丈夫かな?と思って早めに広島を出たのだが、割とあっさり見つかった。しばしコンビニの駐車場で休憩。市内中心部を流れる水路(西川)がエェんだな、岡山って。

夕刻が来て、会場入り。すぐセッティング&リハ。前に来た時よりお店が広くなってゐて、演り易い。自分のアンプも持ち込んだので、思ふ存分演れるのが嬉しいな。さうかうしてるうちにお客さんが入って来て、すぐ本番が始まる。OA、正調クラシックギター・ソロ演奏のAKIRA氏、に続いて「だいふく」の登場。

「だいふく」のベース弾き、おとーさんこと朝井裕二は、もとワシの生徒。そのせいで、同い年なのに今でも敬語で喋る(笑)。もともと習いに来る必要なぞないくらい上手かったが、このだいふくといふトリオでは、ベース弾きとしてのポテンシャルがさらに引き出されてゐるかんぢ。前回ワシらと共演した時、おぉいに刺激を受けたさうで、それはこのユニットを「センスの良いカヴァーをするトリオ」から、「ジャズィでポップなオリジナル・ユニット」に引き上げてゐた。3人で喧々囂々やって作った、といふ3ツのオリジナルが、なんとも素晴らしい。お見事!。

進化した「だいふく」に刺激され、ワシらもキアイ入る。新曲を中心に持って来た「ちょいと冒険系」のラインナップだったが、ソツなく演りきれた。アンコールではなんとなくそんな気になって、ベースソロ伴奏による「アルフォンシーナと海」なぞも。

良いライヴだった。お客さんの入りも、CDの売り上げも上々。

深夜営業のスーパーで色々買い込み、裕二のお宅で打ち上げ。あんまり酒に強くない裕二に、泡盛を勧める悪のデュオ。だが、裕二はこの打ち上げのスタイルが気に入ったやうで、彼の可愛い奥方とともに、終始御機嫌でお酒と会話を楽しんでくれておった。

7日(日)津山:フォーク酒場 たる------------------------------------------------

津山へ。

ぢつは「だいふく」、岡山に住んでゐるのは裕二だけで、鍵盤の美貴ちゃんと唄のあかりちゃんは津山の人、らしひ。裕二自身も『岡山市内は全然詳しくない』といふ郊外に住んでゐて、なるほど他所者が知る『岡山』といふ地域観だけでモノを語ってはイカンな、と。で、その津山市が、岡山市から車で2時間以上かかる位置にある、といふのも、正直知らなんだ。「だいふく」の3人は、いつも「がんばって」岡山市内で対バンをしてくれてゐるのだな。

んで、けふはさういふ意味では「お膝元」、津山でのライヴ。だけあって会場のフォーク酒場「たる」は、早い時間からいっぱいのお客さん。おし、我らもキアイ入れて久々に浴衣で演る。

昨日とはラインナップを変え、「王道」路線で勝負。どっちかてーとワシが前面に出たかんぢの演目だった。初めての津山の地だったが、好評を持って迎え入れられたやうである。アンコールが2回も来て嬉しい。終わる頃には浴衣が汗でびしゃびしゃ。去年の短パンツアー、浜名湖Watsでのライヴを思ひ出す。夏のライヴだ。

けふの白眉は「あかり・だ・しーシュ」。昨日も演ったのだがしーシュにあかりチャンを迎えてのトリオ。あかりチャンの得意とする熱唱系スタンダードをふたつ演った。これも好評。今回のだいふくとのコラボはこれだけだったが、次回はツインベース、とかピヤノ連弾、とかも演りたいなぁ。

終演後、お客さんから好評の声とともに多く聞いたのが、『このコらをよろしくお願いします』といふ声。このハコに集う音楽好きの方々から、美貴ちゃんやあかりちゃんがいかに大事にされてゐるのが分かるコメントだ。それをまとめる「おとーさん」こと朝井裕二。まぁその「師匠」としてワシが居るなら、こんなに嬉しい事はない。こちらこそよろしくです。

たいへん嬉しい、津山の夜。

8日(月)--------------------------------------------------------------------

「帰り」の壱日。

正直、津山の位置を知らんかったくらいなので、どーやって帰ったら良いのかも分からん。高速に乗れば話は早いのだが、でもまぁけふは帰るだけなので、地図を見てオモロさうなルートを選んで進んでみる。真庭市に抜け、其処から南下して高梁〜井原〜福山、と、察するに街道筋の宿場町だったのではないか?といふルート。なんか凄い「今までにない感」バリバリで、異国情緒、てーのか、隣の県なのに凄く遠い所に来てゐる、といふかんぢがづっとしてゐた。とてもオモロい。

19時頃、広島に帰還。まだカンカンに明るい。けふ梅雨明け宣言したらしく、激アツ。

本格的な夏の到来だ。

9日(火)--------------------------------------------------------------------

忙しくシワい火曜日。暑い。専門学校も欠席者多し。夜はお好み焼きを失敗す。シワい。

10日(水)--------------------------------------------------------------------

今週末は独弾(ベース弾き語り)で遠征なので、そのリハに独りスタヂヲ入り。

こないだ呉でひとり24曲ベース壱本で弾き語ったときは、「俺って仲々たいしたヤツ?!」とか思ひ、ソロもガンガン演って行こう!と考へたが、時間が経つとなんかまたモチベーションが下がってゐる。ソロってやっぱりさういふココロとのせめぎ合いなのだな。ライヴをやんないとアガらない、てゆーか・・・。

東広島、といふビ・ミョ〜〜〜〜〜〜に近くて遠い場所での2ディズなので、一旦帰るべきか、そのまま滞在すべきか迷ってゐる。

夜、廿日市大橋といふ場所で、人が落ちたとか云ふ話し。高校生くらいのが、突き落とされた、てのと、ふざけて飛び込んだ、て情報が錯綜してゐる。7F建てビルくらいの高さの橋である。落とされたにせよ飛び込んだにせよ、どんな事になるか分からんほど、昨今の餓鬼って莫迦なのか?。

11日(木)--------------------------------------------------------------------

久しぶりにしーシュで「ジングル」の仕事。

所謂「サウンドロゴ」といふヤツで、『三井のリハウス〜♪』とか企業名やらをメロディに乗せて唄ふアレだ。しーなさんの「女声版」と、ワシの「男声版」があり、ワシのはちょいとブルージィ、といふかソウルフルなひとり多重コーラス。なんパタンか録って、あとはお任せ。自分で云ふのもナンだが、割とカッコいいぞ。まぁ、どっちみちワシはTVないので見れんのだけどね・・。

したらディレクターもTVないんださうな(笑)。TVを持ってない人間がTVの制作に関わる、といふ痛快。

TVのない生活になってまる2年を迎える。なにも困らぬが、いわゆるひとつの「流行りもの」に疎いのは否めない。だがまぁ、旅先や投宿先でチラと目にする程度でも、観る価値のあるのは時代劇くらいだな、といふ印象。ア、でもこないだタマタマ「アタック25」を見る機会があって、児玉清氏亡きあとも、あのユルさは健在だって、かういふのなら良いね。

12日(金)東広島黒瀬:串小屋------------------------------------------------------

専門学校を3ツやったあと、そのまま「にっち」を駆って東広島へ。週末遠征ソロ編2デイズの初日は、黒瀬町「串小屋」。古い知人尾窪氏がやってるリペアショップ兼中古楽器屋さん、にてソロライヴ。

もと穀物系の倉庫だった、て建物を改造したお店は、けっこう本格的なPAが入ってゐて、けふはここでのライヴ第壱段、なのださう。尾窪さん自身コダワリの人、だけあって、変なライヴハウスより音が良くて演りやすい。初回は是非シュウに演って欲しかった、といふ尾窪さんの好意に応え、キチンと仕事を果たさんとす。

開演時にはいっぱいのお客さん。感謝を込めノンストップで14曲、ベース弾き語りを遂行。良いライヴが出来た。お店の傾向柄、お客さんはやはり楽器弾き(ベース弾き)が多く、終演後、お店に残っての打ち上げでも、割とそのテの話。ただワシは、あんまり楽器の事には詳しくないのでネ〜・・・。店に置いてあるローズ・ピヤノで、「残業」としてピヤノ弾き語り。ワシのカヴァーを中心に活動してゐる「ヤマナカーニャ」夫妻と一緒に「夜の駱駝」とか「ぎやまん」を唄ったりした。

最近、ライヴが終わったあと、かうやって追加の唄を唄う事が多い。人によっては「それってどーなん?」と思はれる向きもあったりするが、まぁその場の雰囲気をオカシな風にせぬ、といふ条件でなら、別に良いか、と思ってゐる。特に今回など、ワンマンで、打ち上げに残った人が『聴きたい』といふてくれるなら、感謝を込めて唄おうぢゃないか。

演目・本編:ストロマトライト/カプチーノ/君が亡くなって壱年が過ぎた/きんぎょ/トゥアタラ/微熱/スマイル/夜明けの海ごっこ/よぅそろ/慈夜/らのえてぃあ/此岸之朱。アンコール:Dance/凛。残業(笑):夜の駱駝/ぎやまん。

13日(土)東広島黒瀬:ブラック&タン----------------------------------------------

串小屋の弐階に泊めて頂いた。まさに「倉庫の弐階」で、そこはオーナー山本さんの趣味・・・楽器、LD、CD・・・の巣窟。そこにベッドがあって・・・おぅ!これはワシがいつか実現させたい『自分が死に行く為の部屋』そのものぢゃないか!。いいなぁ〜。ぐっすり眠って下に降りると、山本さん「ここら辺って『出る』んよねぇ〜」・・あのねぇ!(笑)。だが、寝る前にその話聞かンで良かった。

さてけふのライヴも黒瀬。広島からビミョ〜〜〜に近い場所にて、一回帰るべきかどーか迷ったのだが、まぁお酒も呑みたいし、で昨日は黒瀬に泊まった。で、けふの会場ブラック&タンと串小屋が500mくらいしか離れてない事が、昨日発覚。ライヴ入りまでの時間は長い。まぁこんな時は風呂だ。近所のスーパー銭湯へ。昼下がりの1時間くらいを湯に入ったり出たりしながら過ごし、夕方までは海辺に車停めて寝たりした。

そしてブラタンへ。けふのライヴを企画してくれたのは、ベーシスト奥田治義さん。はるか太古に一度、やはりベーシスト同士の対バン企画で御一緒した孤高の電気ベース弾き。ワシが知る限り、彼が演奏してゐる形態は常にソロ。バンドに入って弾いてるのを観た事は、一度しかない(それもヘルプ)。唯我独尊の地平を進む、素晴らしきアーティストなのだ。

今回もベースのソロ。しかもループだのリバーヴだのといったアタッチメントも、ピックアップの使い分けすら使わぬ、まったくの独奏。アドリヴもなく、ただひたすら4本の弦と向き合ひ、楽曲を奏でる。まるで古楽器の独奏会のやう。まさに彼にしか成し得ぬ世界。奥田さんはワシを「変態」と呼ぶが、その言葉を敬意を込めてそっくりお返ししたい(笑)。

続くワシはいつにも増してのらくら弾き語り。ありがたい事に昨日のライヴに来てくれた人が、けふも何人か来てくれてゐて、演目のほとんどを入れ替えて演る。昨日よりカヴァーを多めに入れた選曲。本編〜アンコールのあと、奥田さんをステージに呼び、「アドリヴはやらん」といふ彼を、無理矢理テクノ系即興バトルに引きずり込む(笑)。お客さん大ウケ。良いライヴだった。

終演後、お客さんとメシ喰ひながら歓談。長くワシの唄を聴いてくれてゐる方から『唄の力がスケールアップしましたね』と云はれ嬉しい。最近これを云はれる事が増えた。特にナニカ特別な訓練をした訳ではないのだが、「唄うたいとしてもちゃんと演る」と心に決めてから1年が過ぎ、さういふ形で発現してきたのなら・・・。さらに唄う。

演目・本編:ツアー/裸足の唄うたい/丘にのぼる時/スマイル/スターダスト/素晴らしき世界/夜明けの海ごっこ/君はたれか/らのえてぃあ。アンコール:夜の駱駝/即興ブラタン・テクノ〜ブラックバード(Duo with奥田)。


3週目

14日(日)--------------------------------------------------------------------

土、日、で旅したやうな錯覚に陥ってゐたが、金、土、での遠征だったのだね。な訳でけふは日曜日。夜に竹内ふみのユニットのリハがあるのみなので、日中はのんびりDVD観たり。ホラー映画といふふれこみの「モールス」。確かに恐怖シーンはあるが、ホラーといふより、ちょっと切ない恋愛映画だった。主演のクロエ・グレース・モレッツの、常にもの云ひたげな唇が可愛い。

夜はふみのリハ。この夏はこれの他にも2ツほど即席特別ユニットの仕事があり、は〜果たしてワシは(曲を)憶えてられるのでせうか?てなかんぢ。いま録音機も全部壊れてて使えんしナー。

15日(月/祝)--------------------------------------------------------------------

朝、親父の納骨式に行く。雨が降ったら嫌だな、と思ってたが、なにも此所まで晴れんでも、といふ位の陽気。読経の間立ってるだけがヤバいくらい暑い。

まぁしかしこれでオフクロやアネキは、づいぶん肩の荷が降りた事だらう。こないだの四十九日にも感じたが、親父はもぅ何処にも居ない。だが、そのお骨を墓に納めた事で、初めて得られる安堵もある。「法事」とはさういふ儀式なのだな、と改めて思ふ。新築の墓石。ちょいちょい訪ねて来てやらうかな。

さて、けふはしーシュ+富安HAGE秀行「唄声一座」in広島、の何回目かのライヴ。この時期のこれは毎年「食事系」の趣向を凝らし、「そーめんライヴ」「チーズライヴ」などやって来たが、今年は「カレーライヴ」(笑)。会場のPICOに入り、スパイスから作る特製カレーを30人前くらい仕込む。

富安さん、このツアーの途中、突然声が出なくなる、といふアクシデントに見舞われ、旅の継続自体が危ぶまれたが、なんとか・・。確かに少々苦しさうではあったが、そのシャガレ声もかえって心地よく・・・。むしろ納骨式とカレー作りで「半熱中症状態」だったワシの方がヤバく、珍しく歌詞を間違えたり、ソロが全然上手く回らなんだりした。

けふのしーシュは、パーカッション(カホン)に「てっちゃん」こと小川哲也を迎えての特別編成。打楽器奏者にとっては仲々鬼門なウチらの曲に、果敢に挑戦してくれてゐて嬉しい。当日リハのみでイキナリ本番、て形で、てっちゃんにはだいぶ無理させたが、またよろしくです。

客入りもなかなかシビアな状態だったが、それでも唄声一座のハッピーオーラは、なんとかお客さんを巻き込めたやうで、とりあへずお疲れ様でした。

その後、ちょいと面白くない事(富安さんやお客さんは全然関係ないところで)があって、久しぶりに他人に対してあからさまな『お前早よぅ帰れ』オーラを全開にしてしまった。そもそもライヴが終わった後の会場にノコノコ現れて悪びれもせず打ち上げに参加し、この場と全然関係ない営業の話するか?フツー。ボランティアに関わってゐる人物ださうだが、そんな社会常識を持ち合わせぬ人格が、なんのボランティアよ?とも思ふ。

16日(火)--------------------------------------------------------------------

昨日までの疲れが異常に身体に残ってゐてヤバい。専門学校の授業中、本気で「落ち」かけた。休憩時間に仮眠を取ったりしたが駄目。気力で夜まで持たせた、てかんぢ。

夜は「祈り部」とのリハ。このユニークなバンドに参加するのも何度めか。もぅすっかり演り慣れた曲などもあり、メンバーからも「バッチリすね」とお誉めいただく。まぁ問題は本番で憶えてるか、てところですね(苦笑)。上記のやうに、複数のプロジェクト(しかもメンバー被ってる)が同時進行してて、しかもそのどれもが「8月上旬」の本番に向かってゐる。

ハラ減りで帰宅したが、この時間から激しいものを喰ふではデブまっしぐら、なので、キャベツにゴマダレかけてバリバリ喰ふ。これは良い。

17日(水)--------------------------------------------------------------------

なんかムカつく事の多い日々だな。

近しい友人が政治活動に奔走してゐる。オカシげな事にならんにゃ良いけどな、と思ふ。

日中は「吟」の練習。夜はレッスン。その後、FMの収録。

色んな物事の、あまりに下らない障害、につひて少々辟易してゐる。

18日(木)--------------------------------------------------------------------

孤独な営業、オリエンタルホテル「吟」。

此所数回、ちょいとガヤの多い客層だったが、けふは常連Hさんご夫妻はじめ、静かに聴いてくれるお客さんばかり。心込めて吟ずる。練習する時間があまり取れず、新曲の増設も出来ぬ状態だったが、ギターもまぁまぁ操れ、旧曲をしっかり唄う、と云ふ処にも集中できた。良いステージ。

『ここではベースの弾き語りはやらないんですか?』と訊かれ、う〜ん、考えない事もないんですが・・・と。事実、1ステージに2〜3曲とか演っても良いのかな?とか思ってはゐる。ただまぁ単純に機材が倍になって大変なのと、そもそもギターの弾き語り、のスタイルでスカウトしてもらった、といふ経緯もあり、ここではこの「吟」のフォーマットで演って、お客さんに喜んでいただければ、と考へております。

『アンタの唄は良いね』と云ってくれる人が1人ゐるだけで、唄うたいは救われるのである。

19日(金)--------------------------------------------------------------------

専門学校、夏休み前最後の授業ぅー!。

「メンバーがなかなか見つからんで困ってゐる」といふ生徒からの相談。当たり前だ莫迦もの。それがメンバー集め、て事だ。だいたいお前ら、こんな・・・いつでも練習出来るハコがあって、すぐ連絡とれる同世代がゐて、同じやうな事をやってる学友がゐて、いつでもライヴ演らしてくれる店があって、コンテストのお膳立てもしてもらへて・・・、こげな恵まれた環境で音楽やってて、なにを甘えた事を云ふとるのか、と・・・。

そもそも一緒に演る(演りたい)メンバーなんざ、簡単に見つかるモンぢゃないんだぜ。見つかったら見つかったで集団を運営して行くのはホンマに大変な事で、でもさういった苦労なしには良いバンドなんて作れるハズがない。「ある程度の経験者に加入してもらって盛り上げてもらひたい」など、なーにをヌルい事をぬかしとるのか?。

学園祭の延長のやうな気分で学校来てるからそんなんだよ。ちったぁ苦労してみやがれ。と、云ってやった。


4週目

20日(土)山陽小野田市:リカーショップWakayama--------------------------------

けふも週末遠征。ここん処ほぼ毎週だな。エェことで・・・。

しーなさんの故郷宇部市の西隣に位置する山陽小野田市。前回の宇部への遠征時に、この街のコミュニティFMに出演させていただいた御縁で、けふのライヴが実現。なんと酒屋さん、でのライヴださうな。『どんなんかいな?』と思ってゐたが、例によってにっちを転がして会場のWakayamaに到着してみると、なんともオサレで綺麗な酒屋さん。店はカフェも兼ねてゐて、若い娘さんがランチを喰っとられた。店内の壁には古いレコードのジャケットが飾られ、ステージやPA設備も充実。ナンとも新しい空間だ。それでゐて、所謂「町の酒屋」としての役割もしっかり担っており、昼間ッからワンカップを呑みに来るオッサンも共生。

そんなプログレッシヴなお店(笑)での、ワンマン。予約だけでもう満席、と聞いてゐて、その言葉通り開演時間には補助席も出る盛況。小野田で初めてのワシらを、こんなにも推してくれたスタッフの誠意に報いるべく、心して吟ずる。

90分で13曲。ちょいと長いかな?と思ったけど、杞憂だったやうだ。満場の拍手とアンコール。けふも良いライヴを遂行できたやうだ。

OAに「兄弟分」の華麗衆と、フジ★ロックのふた組。彼らがたいへん良いかんぢに会場を暖めてくれ、ワシらも肩の力を抜き、スルっと演れた。特にフジ★ロック(名前はこんなけど、ギター弾き語りです)のパフォーマンスには爆笑。ワシへのさり気ないサプライズもあり、ホンマにありがたいなぁ、と思ふ。

華麗衆のよーねん(小田洋捻:Ba)の呼びかけで、会場はベーシスト率が高かった模様。ありがとうな。

打ち上げはお店でそのまま。シムプルだが美味なつまみを頂きつつ。『お二人とも(酒が)強いですねぇ』と云はれる。まぁ、嗜む程度に・・・(笑)。0時には終宴。よーねんと近場のスーパー銭湯に行き、露天風呂でプハァーとか云ひながら疲れを抜き、よーねん家にお世話になる。

21日(日)--------------------------------------------------------------------

けふは、もともと昨日のライヴを実現するきっかけとなったラヂヲ、コミュニティFMサンサンきらら「華麗なるミュージック・ライフ」への弐度めの出演。

前回は素性も良く知れぬ中年デュオ、としての出演だったが、けふは「いやぁ昨日は・・」と話に入れる。生放送で1時間、楽しく過ごさせて頂いた。来年春のフェスティバルへの参加要請も頂き、またまた好ましい街との御縁が続きさうである。ありがとうざいました。

よーねん達と昼飯を喰ってから、広島へ出発。今回もよーねんにはホンマに世話になった。ありがとう。

途中、昼寝休憩も入れながら、約4時間で広島へ。夕方には家に着き、投票もしてきた。

楽しかったし上手くいった遠征だったけど、この時期の『車運転して行ってすぐライヴで翌日には帰広」ていふスタイルが、やっぱりけっこうコタえるお年ごろ(笑)。

22日(月)--------------------------------------------------------------------

疲れ激しいツアーの後でも、暮らしはビシと。6時に起きてヲーキング。

10年前の右膝複雑骨折の跡が、歩いたりしてる時、急に痛む事が多くなった。ライヴの後なぞけっこうシャレにならんくらい痛む。一度しっかり診てもらった方が良いのかな。当時の診断では『機能は元通りになるけど、関節はどーしても変型するだらう』との事だった。まぁ、ね。13本のビスと5枚のプレートが入ってた関節、だからねぇ。

夜は前田トア@セイレーンのリハ。

トアちゃんはだいぶ前に数回ライヴをお手伝いした妖艶な唄姫。その後彼女が正式に組んだユニットはベースレスの「セイレーン」となった。アルバム等では祈り部のナベちゃんが弾いたりしてゐるらしひのだが、今回は久しぶりに誘って頂いた。Gu,Key,vi,Per,+ワシのベースでトアちゃんの唄を支える。曲は内省的なのが多く、まぁプレイはシムプルに。今回はヘルプだし、極力出しゃばらぬつもりでおったが、なかなかアレンジが進まぬので、ワシが口頭でチャチャっと指示。みんなが譜面見ながら遠慮し合ってたって曲は出来んよ。

23日(火)--------------------------------------------------------------------

早いうちに決めてゐた来月のオリエンタルホテルのスケヂュールが、ブッキングミスで変更。

ヤバい。こないだ本番で既に8月のぶんを宣伝しちまった。かういふ時、直接連絡する術のないお客さんには迷惑かけてしまふなぁ・・。このサイトを確認して変更に気付いてもらへる事を祈るしかない。まいったなぁ。

24日(水)--------------------------------------------------------------------

ブラヂルのセウ・ジョルジュアンナ・カロリナといふ二人がデュオで演ってるライヴ盤をGet。

これがとてつもなく素晴らしい。二人ともそれぞれソロとして充分な名声を持ってゐるシンガーらしひが、これが絡んだ時の力強さたるや・・。パっと聴きおっさん二人が唄ってるやうに聴こえるが、アンナは女性。しかも結構美形の。でも、それを分かって聴いてもおっさんが唄ってるとしか思へぬ(笑)。低くて力強い唄声。時折叩くパンディロが超絶。

セウの方はそれよりさらに低いバリトン。こちらもソロん時は達者にギターを弾くが、アンナと絡む時はベースを弾きながら・・。これがまた上手い!。

南米系の音楽家は、器用、てゆーか守備範囲が広い人が多くて、大抵の楽器をそれぞれ専門家並みに扱う人も珍しくない。代表的なのがアルゼンチンのペドロ・アズナル。嫌味なほどベース上手いけど、世に出たのはメセニー・バンドでのパーカス兼ヴォイス奏者、としてだった、といふ。

そんな「演奏の上手さ」が、「唄を活かす為」に技術を集約してゐるかんぢがあって、その点がワシにはピンと来るやうだ。言葉が分かったらもっとオモロいんだらうけどね。

いや〜〜〜、こらぁ凄いデュオだわ。DVDも出てるやうだが・・・。買おうかな。

25日(木)--------------------------------------------------------------------

休みにした訳ではないが、生徒の予約が入らなんだので、休みとなってゐた木曜日。何もせぬのもナンなので、個人練習に入るつもりでゐたら、飛び込みでレッスンの申し込みがあり、まぁさういふかんぢ。

個人練習でスタヂヲに入る時は、大抵が『弾き語り』の練習。ギターだったりベースだったりは、まぁ気分で。けふはギター。火曜日に張り替えたナイロン弦が、まだ安定せずに、弾いては調弦し、をくり返す。ナイロン弦って手間かかるねぇ。こんなんぢゃスチール弦のやうに『本番前に張り替えて』、なんてのは無いんだらうな。どーなんだろ?ワシの張り方がマズいのかね?。

まぁけふも2時間、しっかり唄い込みました。


26日(金)--------------------------------------------------------------------

またまたまたしーシュ週末遠征。長門市油谷は向津具「パタ屋感謝祭」の為、前日の会場入り。これは、前回も書いたやうに、この季節に車を5〜6時間運転して行き、着いてすぐライヴ、翌日帰広、てのが、年齢的にちょっとシンドくなってきた、てのがあり、可能であれば前入りして余裕を持って・・と思ったのがきっかけ。で、どーせなら向津具の大自然をバックにちょこっと動画なぞ撮ってみんか?みたいなハナシになり・・・。

しーシュ専属カメラマンCHOKKENさんと、パタ屋のオーナーヒナ兄にその旨伝えた所、快くOKしてくれた。

例によって「にっち」を駆り、5時間で向津具に着。すぐに撮影開始。アルバムのジャケと同じやうに、絵コンテ的イメェヂを口頭で伝え、光の状態なぞ確認しながらサクサク撮って行く。晴曇り、といふのか、薄い雲がかかった天候で、撮影にはもってこいのコンディション。チョッケンさんのテンションも上がる。

昼下がり→夕暮れ→夜、とほぼ狙い通りの絵が撮れ、満足。とりあへずワシが「居酒屋椎修」のマスターとして(笑)晩飯を作り、ワイン飲みながらまづはお疲れさま。晩飯の後は更にあーでもないこーでもない、と編集(チョッケンさん、プロジェクターまで持参!)作業に没頭し、気付けば零時過ぎ。

いやーオモロいですな。

27日(土)長門市油谷向津具パタ屋感謝祭--------------------------------

本番。Swing River、馬耳東風、と、ウチらしーシュによる合同投げ銭ライヴパーテー。

けふはいつも此所パタ屋にお世話になっておるいくつかのバンドで、まぁ夏祭りのやうに気楽にライヴをしたい、といふワシの思ひ付きから始まった。ナオエとヒナ兄に相談し、地元バンド「馬耳東風」のメンバーの協力も得て、あれよあれよと云ふ間に実現。お客さんもいっぱい集まってくれた。

ワシはオープニング以外の全ての出し物にベースで参加。しーシュは勿論、ソロで「こきりこ節」なども演り、まぁよぅ弾いた壱日!てかんぢ。

久しぶりのSwing RiverScooters、が結局この名前になった様子(笑)、5人ヴァージョンも完璧な出来栄えで、あぁこの5人でツアーが出来たらな、と思ふ。完全な遠距離ユニット(北九州、下関、長門、広島)だし、それぞれに仕事持ってて実現は難しからうが、思ってゐれば叶うかもしれん。

終わってみればパタ屋感謝祭、素晴らしいライヴ・イベントとなった。

云ひ出しっぺのクセに、ほぼナオエに丸投げ、のかんぢになってしまって情けないワシ。でもナオエのお陰でこんなにもお客さんが集まってくれて、本当に感謝。パタ屋の売り上げにも少しは貢献できたかもしれない。ワシらは年末にもう一度、この町を訪れて演る予定になってゐる。好ましい町との付き合いを続けさせて頂いてゐる。

28日(日)--------------------------------------------------------------------

帰広の日だが、ワシはけつカッチン。ヴィヲロンのふみのチャンの営業に合わせて、4時までには現地入りせなならん。長門からの帰りに直行する予定だったが、衣装(浴衣)を忘れて来た事に気付き、やむなく一旦帰宅せねばならんくなった。それに合わせて向津具を出発。

ワシらは順調に進んだが、各地で大雨の被害が出てゐたらしひ。広島も朝からづッと雨で、けふの会場は野外、といふ事だったのだが、地下駐車場に移行。ワシが会場に着いた時には、まだステージを建設中であった。

そんな訳で、まぁ突貫工事によるステージでは良い環境を求むる次元でもなく、加えて主催者側に音響に詳しい人が誰も居らぬ、と云ふ状況での演奏。他人が出してる音がほとんど聴こえぬ、といふ・・・。正直、せっかく興味深い面子との仕事なのに、もったいないなぁ、といふ思ひが強く残った営業だった。さういふ会場で必ず云はれる『ベースがデカい』といふクレームも当然・・・。すいません、デカくしてるんですよ、聴こえないから(笑)。

まぁそんなかんぢで、メンバー最年長、キャリア的にも一番ベテランだったのに、良いサポートがしてやれなんだ事が悔やまれる。ごめんよぅみんな。

「身体がキツいから前入りで」とか思ってた割には、かなりハードな週末だった(笑)。

29日(月)--------------------------------------------------------------------

けふは椎名まさ子&執事フライデー。

この仕事で、といふより、ライヴの現場で初めて、ヴァイオリンベースを使ってみた。

勿論ワシのは本家ヘフナーではなく、旧日本製のコピーモデルなのだが、この楽器はポール・マッカートニィのアイコンであり、つまりビートルズとともにあり、ビートルズの為にあり、ビートルズを演る場面以外でお目にかかる事はなく・・。その楽器としての汎用性の無さは、正直云ってポールが使ひビートルズと云ふ現象が存在せんかったら、とっくの昔に無くなってゐても不思議はない・・ほどの楽器なのだ。

ワシは、それをあえてさうではない局面で使う為に購入したのだ。これで、例えばジャズなど弾いたら・・・・(註:実際ジャズで使ってる人はゐる。ワシは『世界初』などとは云わぬくらいの分別はあります)。けふはそのお披露目。流石にちょっと不安なので、予備として「カラス」も帯同して行く。

結果。たいへん「使え」ます。

結局3ステージ全部これで弾いた。

流石にソロを取る時はちょいとしんどい(音のエッヂが立たぬので)のだが、唄のバックで鳴らす分には、これ以上ないほどアンサンブルに溶け込む。しーなさん曰く『すごく唄いやすい』。ポールが使い続けてゐるのも、アイコンとして、だけではないのだな、とも思ったし、逆になんで誰も使わんのか?と思ふほどだった。これは良い。先述の音のエッヂの問題も、単にまだワシがこの楽器に慣れてない、といふだけかも知れぬし・・・。おおぃに使って行ってみやう。

30日(火)--------------------------------------------------------------------

FM「Garage songs」収録。

けふはトークのお題が得意分野だったのもあり、たいへんサクサクと収録が進み、ほぼ壱発オッケー。編集が要らんのでは?といふやうな円滑なトークだった。まぁどっちみちあれ全部流す訳にぁイカンので、編集はあるけどね。初めて「生唄」を録ったり、もした。

その後、オリエンタルホテルへ。けふは出演ではなく、客として。ここで長年バーテンダーを務められたK氏の退陣(独立されるさう。祝!)を見届ける為、といふのもあったが、けふは「妹分」姫石ミミの出演日、といふ事で、まぁ『仕事仲間激励会』のやうな・・・(笑)。K氏が腕を振るうカクテルを味わひながら、ミミの唄を聴く。

強いのを杯を重ねた為、けっこう酔っ払っちったぃ。

31日(水)--------------------------------------------------------------------

アー7月も終わる。けふは居酒屋椎修だ。

レッスンを休みにして、居酒屋壱本に絞った壱日。昼過ぎには会場入りして、みっちしリハ。今回、遠征やらが多くてこれ用のリハの時間が、まったく取れなんだので。10年ぶりくらいにチック・コリアの「スペイン」なぞ演る。なんかややこしいアレンジしたのを自分で忘れてた。本番で決まればカッコいいけど・・みたいなの。

けふは水曜日だし、そんなにお客さんは来ぬかも・・と思ってゐたが、これがどーしてどーして満員。特にけふは常連の方々のほかに、遠方からのお客さんが多く、安芸高田から7名、津山から1名御来場。皆さんしっかり飲み喰ひしてくれ、ホンマにありがたい。ライヴもそんなかんぢで大盛況。最近は1時間のライヴタイムをオーヴァーし、そこからさらにアンコール、といふ流れも普通になった。けふも結局全部で13曲!。よぅ演りました。

最後の「苔の記憶」では客席から大合唱が聴こえ、笑いが込み上げる。かういふライヴが出来るやうになったなぁ。嬉しいねぇ。ややこしい「スペイン」はビミョ〜な出来(苦笑)。唄が浸透して来たかわりに、最近ちょいと「技が荒れてる」気がするしーシュ。まぁねぇ、リハの時間が取れんからなぁ、ここん処・・。

終演後、店に残った人達と「ライヴのあり方」などにつひて語り合う。これもまた楽しい時間。


8月