1月


1週目

元日(月)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

1:30くらいの初詣列車に乗って帰宅すると、去年と同じく「歳の始めはさだまさし」といふ番組をやってゐた。全然NHKらしくない、たいへんユルくて良い。

少し寝て、ワシの親族の一族の新年会にゆく。廿日市は宮内の叔母の家。この叔母の家の向いに、なんかとてもイイかんぢの、例の、古い時代のモダンな家があって、いつ来ても庭に猫がいっぱい居る。窓なんか無意味に菱形してるし・・・いやぁ良いなぁ・・・住みたいなぁ、ここ。

叔母も従兄弟もその家族らも、そこら辺の居酒屋並みに大騒ぎ。古い写真など持ち出して来ては、ぎゃーぎゃー喋りまくってゐる。ワシは親戚付き合いをほとんどせぬ人間なので、誰が誰なのかよう分からん。とりあへず姪っ娘と、従姉妹の娘らしい二人の少女にお年玉をやった。

2日(火)----------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふは女房の里で新年会。東広島に合併した安芸津。こちらは家族だけの静かな食事会。この土地ならではの様々な瀬戸内の幸が食卓を彩る。牡蠣の炭火焼きで腹一杯になるなぞ、他所では考えれぬだらうね。義弟の振る舞ってくれる地酒がこれまた美味い。家族で唯一酒を飲む義弟。たまにワシらが来ると一緒に飲む相手が居るのが嬉しさうだ。

夕刻前においとま。帰りの電車が「瀬戸内マリンビュゥ」とかいふ展望特別列車で、しかし外は既に真っ暗でなにも見えん。

3日(水)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

女房が喰い疲れでダウン。去年はワシもさうだった。今年はなんとかセーブ出来てゐるやうだ。

アコベースにブラックナイロン弦を張り代える。ついでに前からイカレてゐる電気系統を完全にオフり、純然たるアクースティック楽器として使う事にす。野外での練習などに使う予定。弾いてゐるうちに興が乗り、何やらイメーヂが湧いて来て曲になった。「凪の影」と命名す。

去年1年、ソロの活動として、ちょいと「唄(ここでは歌詞のあるメロディ、と捉へてゐる)」に頼り過ぎてゐた感がある。今年はもっとコアな部分での「ヴォイス」をフィーチャーした形で演ってみたい。元々ワシのソロはベース5、ヴォイス3、唄2、ぐらいの割合だったのだ。

4日(木)-------------------------------------------------------------------------------------------------------

世間では「御用始め」といふらしひ。ワシもヲーキングを再開。

サイトの今年の表紙に使う写真を撮る。デヂカメのセルフタイマーをセットしちゃあポーズをとって確認してまた撮り直して、を繰り返してゐると、家で一人でこんな事をやってる自分のヒマさと暗さを痛感してイヤになる。結果出来上がったものは、チとカッコつけ過ぎのやうな気もするし・・・。

フと明日がレッスン始めだったかいな?と思ひ立ち、生徒に確認。「来週からっスよ」とのこと。

5日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

ぼちぼちと日常のルーティンが始まってゐる。まぁしかしワシの場合、年中休んでるみたいなものなので、あんまり差はない。なんと新年元日から今日までで、お年玉を除くと、¥600しか使ってない自分。41歳にしてこれほど安上がりな人生があるのだらうか?。

今年初のリハは、しーなとシュウ。再来週のワンマンに向けてのリハ。1曲、ギターを弾く曲があって、しかし「この程度のギターの腕なら、わざわざベースから持ち替える意味ないんぢゃないか?」といふかんぢ。ヌ〜ム。ギターがづいぶん下手になった。もう少しは練習せんといかんな。

良く考えてみたら、ちゃんと声を出すのは今年に入って初めてだった。


2週目

6日(土)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

新年初のSoe'sの練習。いいかんぢに曲が流れるやうになったが、録音を後で聴いてみると、まだまだ肝心なところがバラけてゐる。完成度も高めていかんとね。

Soe's はいつも練習に、とある公共機関を利用してゐる。ここは、本当の事を云ふとプロとしては使えない事になってゐて、我々は皆アマチュア、といふ事にして借りてゐる。その負い目があるので、管理人には徹底的に下手に出る事にしてゐる。・・のだが、こ・れ・が・絵に書いたやうな役人根性丸出しのぢぢぃ共で、態度も横柄極まりない。まぁおそらく何処ぞの教育機関からの天下り連中なのだらう。けふなぞ、なんて云ったと思ふ?。

「音楽云うのぁ、こがぁに(こんなに)練習せにゃいかんもんかいの?。してもえっと(大して)変わらんよぉながのぉ」

こんなのに下手に出てなきゃいかん、てのも情けない話だが、こんなのが公共機関の管理人をやってる、てのに問題ありありよなぁ。以前窓口で大喧嘩してしまった免許センターのクソ係員を思い出しましたよ、あたしゃぁ・・・・。

7日(日)----------------------------------------------------------------------------------------------------------

今年はBobby'sのライヴで1年が始まる。けふは恒例の「うどんとジャズin わきた」だ。

久しぶりにマナブの入った3人編成+ゲストの形となり、ハーモニーも冴えるね、やっぱり。25人も入ればいっぱいになる店内に33人のお客さんが集まった。ライヴはまぁいいが、食事タイムが大わらわだ。勿論、ワシらメンバーも給仕となりて働く。悪くないんだな、これも。音楽で喰えんやうになったらボビーさんに弟子入りしてうどん屋やるかね?。

本番もいいかんぢ。ソロが決まらんかったのが数曲あったが、まぁしょうがない。最近ちょいと難聴気味なので、けふは耳栓をして演ってみた。ヌ〜ム演りにくいな。2曲ほどソロコーナーをもらふ。今週末の「In duet's」の宣伝も兼ねて・・・。何人かのお客さんが「行きます」と云ってくれた。

終演後、ボビーさんに『一回ここでワンマン演ってみちゃあどうか?』と云はれる。

8日(月)----------------------------------------------------------------------------------------------------------

晴れてゐるのに、ぴちゃぴちゃとした雨が降ったり止んだり、の変な天気。散歩がてら、歩いて湯荷苦露に行くが、何も買わずに帰る。知らなんだが世間的には祝日なのださうだ。ア、成人式ね。

適当に歩いてゐると「本、DVD、ビデオ、中古」といふ店があったので、なんの気なしに入った。そしたら「エロいの」の専門店だった。まぁ折角なので色々見てみたが、あんまり大したものはなかった。なんか今メイドのコスプレって流行ってンですか?。ワシ個人は、あれ、なんとも思わんのですが。

9日(火)----------------------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校、今年最初の授業。大方の予想通り、生徒は休み中ほとんど真面目な練習もしておらぬやうで、リズム練習などすもボロボロ。阿呆やな、お前ら。

最近知ったのだが、ワシらのやうにループを常套手段として音楽を作る人達の事を「ルーパー(Looper)」といふのださうだ。そのルーパーの世界フェスティバル、なんぞといふものがあるらしい(http://www.y2k6loopfest.com/)。

ギターやチェロやマンドリン、まぁ色んなのが居るが、ジャコが一般にした演り方なので、やはりベーシストにルーパーが多いやうだ。でもオモロかったのは、オヴェィションのアコベを弓で弾くおっさん(http://www.darinschaffer.com/video.html)。本気で演ってるんだらうけど、なんか笑ってしまふ。日本人も何人か出てるね。しかし独りで、ベースで、弾き語り、といふのは流石に居らんやうで、それならば何故ワシが出てないのだ?!と思わぬでもない。もう10年以上演ってるのに。

ワシは、訊かれりゃ答えるけど、自分からはあんまり『ループを使って云々・・』みたいな事をあからさまに語らぬやうにしてゐる。しかし、ホンマはもっと云った方がエエのかもしれん。ね。

10日(水)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

アマゾンで注文したペドロ・アズナールの2005年ライヴのDVDが届いた。「Azunar canta Brasil」といふタイトルで、まぁ、「アズナール、ブラヂルを唄う」てとこか。その名の通りブラヂルの名曲を23曲取り上げてゐる。バックはキーボードとパーカスのみで、ペドロ兄さんはベースを弾きながら唄う。このスタイル----基本的なベースラインを弾き語り、要所要所でソロ------------といふは、まさにワシが一番演りたい形だ。いいなぁ。これがまた上手いのよ。

カットが多く、かなり編集されてゐる感は否めないが、よいDVDである。ブラヂルの曲は短いのが多いので、23と云ふ曲数もあんまり気にならない。ただ、ちょいと残念なのはBis(アンコール)で、本編で演った曲をもう一回演るところ。その事自体は良いのだが、内容が本編と同じ、てのは、ねぇ。なんか展開をアンコール用に変える、とかして欲しかったものよ。のぅ。

11日(木)------------------------------------------------------------------------------------------------------------

なんか知らねど急に忙しくなって来た。まづ、東京のライヴが2本決定。それに附随させる各所のライヴがなんコか決まる。日頃ほとんど使う事のないケータイがじゃんじゃん鳴る。専門学校も学期末を迎え、テストだのクラス編成だのを考えねばならん。さらに、来年度から授業のコマ数が増える、との事。代講授業も含めると、あらら、ここ数年なかったけど、久々に今月、休みがねぇや。懐かしいね、このかんぢ。まァ仕事がある時ぐらいシャンと働いとくか。

12日(金)------------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふは2007年企画「In Duet's」の第1回。本日のゲストは春秋楽団の佐藤さんだ。この二人で演るのはホンマに久しぶり。だが、打ち合わせはけふのリハだけ。ワシは譜面をチャチャッと書いて渡す。佐藤さんはそれもなし。まぁかういふユルいのもいいか。

ソロにおける佐藤さんは、ほぼネイティヴに近い完璧な英語で、ヂェームス・テェラーなんぞを唄うシブい御仁。ワシが一番リンクしないジャンルを最も得意としてゐる人だからこそ、共演がオモロい。

まづは佐藤さんがソロでウェストコースト系のカヴァーを数曲。その後ワシが演る。今回、ワシの中ではけふは新しい指針への一歩であるからして、色々と変わった試みを演ってみた。ライヴで演るのは久しぶり、の「メッセラ」からスタート。そのまま即興に流れ込み、「月の路」は前半を大胆にカットして大部分を即興に。「春」もソロを長く取り、ソロでは初めて演る「水の駅」へ。ラストはレゲエアレンジの「家路」。5曲だったが即興が多かったので45分ぐらいだった。

後で聴くと、なんかベースが異常にデカかったらしい。こないだはベースが小さかった、とかいふ話だし、仲々えぇかんぢで出来んものよねぇ。まぁ自分的にはチャレンジの多かったライヴ、と云ふ事で。毎回、某かの新しい事をやっていきたいね。カヴァー特集、とかヒット曲特集とか、ね。

しかし、最近ジャコなんぞを練習してるもんだから、さすがにソロがよく流れたねぇ。

最後に佐藤さんとデュオで。お互いの持ち曲を演る。「カントリーを唄おう」「大きなシャツの君」「忘れないで」「星の波間に」「眠りの汽車」。アンコールで「君の友達」。気心知れてるし、共演は長いし、で至極マトモにスムーズに出来た。ちぃとマトモ過ぎたかな?といふ気がせんでもない。

お客さんは、まぁ多くはなかったけど、楽しんでもらえたみたいで、とりあへずはオッケーかな?。皆さん、ありがとう。


3週目

13日(土)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふから友人インストラクターのベース教室を1ヶ月ほど代講することになった。自由にやってもらって良い、との事なので、あんまり深く考えぬやうにした。30分間リズムトレーニングだけ、といふのは初体験だったやうで、それでも皆楽しさうに挨拶をして帰っていった。お店からの評判も上々。かういふ事があると、いやでも自分がインストラクターとしてベテランなのだなぁ、と気付かされる。

けふのところはとりあへず二人だけレッスンし、そのままアクターズスクールへ。京都から連絡があり、ツアーの内容を確認す。1.5時間レッスンをして、しーなとシュウのリハへ。大阪からも電話。ツアーの確認。2時間リハをやり、PICOの新年会へ。

演奏するもの、と思って行ったのだが、普通の呑み会だった。去年ぐらいに東京に出て行った、と噂で聴いてゐたベース弾きYがゐた。「都落ちです」と笑ってゐる。ちっと諦め早すぎるンと違うか?。小林のカシラ、ツーリストK氏、パイグ、椎名さん、ツンちゃん、などと話し込んでゐたらいつの間にか2:00過ぎ。

けふは、久しぶりに忙しい一日だった。なん年ぶりかに車中でカロリーメイトを喰ふて食事とす。しかし、今月は多分、この調子でづっと続くのだ。悪くない。

14日(日)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

ちっとばかり二日酔い。しかしけふも仕事だ。昼過ぎから子供らの唄の審査員になりにTSSへ行く。う〜〜〜む、パっとしませんねぇ。なんでこのコらは「見せる」ってことを「演出」しやうとするんだらうねぇ?。

こないだのライヴを見に来てくれた同僚のT女史が、ライヴが面白かった、と云ふ。電気ベースであんな色んな事できるんやねぇ、と云ふが、逆に云えば電気だから出来るのよ。仮にワシがアクースティックのプレーヤーであれば、あぁいふアプローチはせんだらう。例えばウッドベースなどは、弦を1本だけ、1発だけ強く弾いて伸ばす、て事で充分音楽になりうるのだ。が、電気ベースでのそれは、ちょいと厳しい。

だから、特にソロ演奏の時など、どうしても「技巧に走る」事になる。それがワシはあまり好きではない。もっと脱力したかんぢの、それでゐて緊張感のある、聴いてる人がぐっと引き込まれて、同時にほっとするやうな、さういふ音楽が演りたいのだよ。

てなことをぼーと考えてゐたら、降りる駅を乗り過ごしてしまった。ワシは妄想おやぢか?。

15日(月)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

春のツアーの内容が少しづつ決まってゐる。今回は全9ケ所。最初が東京で、そこから南下しながら、といふ形になりさう。最後が地元広島、といふ仲々良い、しかし客が呼べんかったら悲惨、といふものとなる。

夜、レッスン代講。会場のI楽器はフロントが広く、音楽が流れてゐて、TVも灯いてゐて、といふ明るい教室。当然、かういふ所の方がレッスンに来やすいよなぁ。ウ〜ム、教室とは云へ客商売。色々と差が出るよねぇ。

16日(火)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校。来期授業の打ち合はせ。4月からは週4日稼動、といふスケヂュールになりさうだ。これにレギュラーのレッスンを加へると、仲々忙しい事になる様子。結構。

入院してゐるオリエンタルボンゴのBa&Voアサキさんを見舞いに行く。術後の経過は順調だとか。「入院はお前の専門と思うとったがまさか自分がするたぁ思わんかった」と云ふ。ワシが入院中に五線譜を差し入れてくれたアサキさん。ワシがあれで入院中に5曲作った話をすると、自分もそれを目指す、と云ふ。早よぅ元気になって下さいね。

夜はいつものレッスン。4年通って来てゐた生徒が辞める、といふ。この仕事、自分が同じ場所に居続けて、周りが変わって行くのを見る仕事だと、つくづく思ふ。世に変わらぬ事などない。

17日(水)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

阪神淡路大震災から12年。丁度あの年に結婚したワシは、ことあるごとにこの日を分岐点とする事ができる。当時のワシは体重60キロ。その後8年間で9キロ増え、この4年で7キロ絞った。Gパンのサイズは29インチから32インチまで上がり、今年30インチのGパンが楽に入るやうになった。これをキープするでぇ。

夜、御贔屓酒場MACの新年会ライヴ。仕事を終えて10:00頃店に行くと、ちょうどラムジィのスティックソロの真っ最中だった。店内は出入り口まで人がまけ出てゐるやうな大入り。その後も飛び入りの人やらブルースのバンドなど出たりして、12:00前ぐらいにようやく出番が来る。

ワシらは「Far east lounge枠」といふ形をもらひ、その中でなに演ってもいいよ、とのこと。まづ初っぱなにワシがソロで「月の路」。さういやこの曲が出来たのってここのライヴだったんだな。なんか知らんが凄いウケてゐるなぁ。おかげさまでワシの活動が認知されてきたのだな、と思ふ。ツンちゃん(酔っ払い)と一緒に「こきりこ節」と即興セッション1曲。で、カシラが出て来てFar east lounge。けふは新曲含めて3曲しか演らんかった。まぁワシららしいユルい良いライヴだった。

終了は2:00過ぎ。車で行ったので酒が飲めん。眠くはないが、これ以上ここにゐても空しい。ので、帰る。晩飯も喰ふ時間もなかった。コンビニで肉マンを買ひ、深夜の駐車場で独り打ち上げす。

18日(木)------------------------------------------------------------------------------------------------------

入院中のアサキさんから借りたレス・クレイプールのDVDを見る。相変わらず訳の分からんベースを弾きよるなぁ。ワシは微利位子音や魚籠多亜鬱点みたいに、「ソロを取らせたら上手いのだがバッキングが全然オモロない」タイプのベーシストより、かういふ、唄もののバックで異様なセンスのラインを弾く人の方が、はるかに好きだ。音楽的にリンクしてる部分はほとんどないが・・・。

プライマスの、ではなく、レスのソロ活動のVを集めたものなので、色んな人とコラボしてるのが見れてオモロい。イカれジャズのスケーリックや、変態ギターのバケットヘッドなど、やっぱりワシのやうな人間が好む人達と多く絡んでゐる。特に最高なのが、なんか昔の「ロボコン」に出て来てたロビンちゃんみたいな恰好した東洋系の女性。が、「立って」シタールを弾きまくるの。調べてみたらギャビィ・ララといふ人だった。

レス本人も「エレクトリック・ビリンバゥ」とでも云ふべき1弦ベースを使ってたりして、「なるほどかういふテがあったか」と思はしむる充実の内容。うぅむ久々に「ロック」バンドが演りたくなってくるな。

19日(金)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

しーなとシュウ2007年始動ライヴ。の日。

昼イチまでは普通に仕事して夕刻前に会場入り。デュオとは思えぬ大量の機材。これも出来れば減らすべきなんだらうね。演ろうと思えばピアノとベースだけでも出来る訳だから、その他のモノは『あれば便利』って程度な訳で・・・・。ちなみにナニがあるのかと云ふと、ピアノ、ベースは当然として、あとは、木琴、ギター、ドゥフ、カリンバ、アイリッシュ笛、アコーディオン、アンプ、各種小物パーカッション、ピアノ用の台座、椅子、ミキサー・・・・。

さてライヴは大入り満員。初めて演る会場、と云ふ事もあってか、初めてのお客さんも多い。

肝心の演奏の方だが、ん〜〜〜〜〜、緊張などしてゐた訳でもないのに、妙に堅い演奏だったやうな気がす。まだ録音聴いた訳ではないのでナンとも言えぬが、まぁ二人の呼吸がイマイチ噛み合ってなかった、てぇのが正直なところか。悪くはなかった、とも思ふが『完璧!』といふには遠い。自分らが楽しもうとして、それを意識して逆に楽しめなんだ。そんなかんぢ。アンコール(打ち合わせ無し)の1曲が一番二人ともリラックスして良いかんぢに演れたのが、皮肉っちゃ皮肉やな。

まぁ本日初演の「年をとった鰐」が好評だったのが幸い。あんまり間を空けずにライヴをやっていくしかないね。


4週目

20日(土)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

代行レッスンの2回目。まぁ、特に変わった事はなにも無く・・・・。ただ当初の予定より代行をせねばならぬ期間が増えるかもしれぬ、との事を聞く。さうなるとちょいとまた問題が出て来るのだが。アクターズでは久しぶりに大雷を落としてしまった。辞めちまおぅかなぁ、そろそろ。

昨日がライヴだったが、一応週例のリハはやるしーなとシュウ。ライヴで『アルバム発表』をブチ揚げてしまったからには、もう待ったは効かん。ので、その辺の会議。ウィンド系や打楽器系など、ゲスト奏者を呼ぶ案もあったが、全部二人でやる方が我々らしい、と云ふ事で合議す。ワシとしてもちょいとこのテのポップフィールドで、色々と試してみたい事などあるので。

21日(日)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

女房が車の免許の更新に行ったので家に独りゐて、寝てゐる。久しぶりに一日中寝てゐた。

「亜留阿流大辞典」とか云ふ番組で『納豆でヤセる』とかいふ報道を流し、それがぢつは捏造で、といふハナシ。どーりでここの処スーパーで納豆の品切れが多かった訳だ。捏造を流した制作側もアレだが、「ヤセる」とメディアが云った途端に買い占める阿呆の、まだこれだけ多いこの国の実情。で、明日からその納豆をどうすんだらうね?。ウチは前々からほぼ毎食納豆を喰ふ。安く、栄養価も高く、美味い納豆は、我々貧乏人にとって『神』と同位置にある。踊らされて喰ふな莫迦が。

22日(月)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校の学年末試験問題を作成す。書いた譜面をPCに取り込もうとしたが、プリンタの調子が悪く断念。カッターで切って糊で貼って、といふ、およそ前時代的な作業となる。半日かかっちまったぃ。

自分の店でビートルズの曲を演奏して、ヂャスラックから訴えられ、逮捕された人のニュウスを読む。ん〜〜〜〜、壱方向からのみのコメントは出来ぬが、まぁ金をとってカヴァーを演る、と云ふ事の問題性を、そろそろ演奏家もちゃんと考えんといかん。が、しかし、この事件そのものには、著作権協会の支配性が醜く露見してゐる、と思ふ。「店が登録してないのが悪い」みたいな意見もあるが、ぢゃあ協会に金を払えば良いのか?と、さういふ問題でもない、と思ふ。

23日(火)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

昼前、癌で手術を受けた叔父貴の訃報が届いた。葬式に備えて喪服を準備す。前回、これを着たのが女房のおばぁちゃんの法事。他人の結婚式に出る回数が減ってフォーマルはほとんど着なくなったワシだが、今後はこれを着る機会が増えていくんだらうな。

夜、久しぶりに独りで外食す。仕事の行き帰りに使う県道の脇に、ちょっと前にオープンしたインド料理屋。辺鄙なところにあるせいか、しばらく客はワシひとりだった。タンドリーを含むセットを注文したが、料理が全部出て来るまでにえらい時間がかかりよったな。コースでもあるまいに。待たされてゐる間、厨房でインド人の店員とアルバイトの娘がきゃらきゃら喋ってゐるのが気に触る。ヌ〜〜〜〜30点。

24日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

このところまたインスト音楽に興味を惹かれるやうになった。最近ソロ活動において、『唄(歌詞)』を多用(依存)し過ぎてゐる風に思ってゐて、その関係か。

歌詞に重きを置かぬ音楽、は目指したいが、歌詞がどうでも良いとは思わぬ。言葉を簡略化する、抽象化する、といふは、それは歌詞を書くのと同等か、それ以上の苦労を要する。

『ロックとは元々つまらん内容の唄だった』といふ向きもある。確かにさうかもしれん。だが、さう云って子供向けのラヴソングしか歌えなくなった昨今の「ロック」よりも、宇多田ヒカルの「ぼくはくま」の方が、づっと洗練されてゐて、はるかにパンクである、と思ふ。

てな訳で、新しいインスト「くだぎつね」といふのが出来た。9/8拍子。中野さんとのデュオで演らう。

25日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

叔父貴の葬儀に行く。病気で逝った、とは云へ、87歳は大往生と云って良いだらう。葬儀場にはことさら重苦しい雰囲気はない。誰もが『良く頑張ったよ』と云ふ。棺を開けて顔を見た時はさすがに涙が出たが、出棺近付いて、隙間もないくらいぎっしりと花に埋もれてゐる叔父貴の姿は、なんといふか・・・・、可愛い、といふか、美しい、といふか・・・・。

千葉に住んでゐる、遠縁の同い年の従兄弟と、25年ぶりに会った。向こうはまだ独身ださうだ。幼い頃よく一緒に遊んでゐた従兄弟同士が、中年となって話し込んでゐる姿は、また親族の涙を誘ったらしい。

バイバイ、叔父さん。

26日(金)--------------------------------------------------------------------------------------------------------

ワシは朝、起きると散歩(ヲーキング)に出かける。小1時間ぐらい歩く。川沿いの遊歩道を歩く事が多いが、飽きてくる。ので、たまに住宅街の中をぶらぶら歩く事がある。昨今、物騒な事件も多いので、あんまりワシのやうな者が無目的に歩くと、あらぬ疑いを持たれかねんのだが、まぁ悪い事はなんもしてないので、歩くぐらいえぇだらうが。

最近、本当に限定された用事がある時以外、バイクに乗らなくなった。そろそろ引退しやうかな、とも思ふ。原因として、市内にバイクを停めれるスペースが無くなってきた、といふのが大きい。駐車場は無意味に増える傾向にあるが、バイクが停めれる駐輪場は、ほとんどない。路に停めてりゃ貼り紙されるし。これほど便利でスムースな乗り物が、たいへん肩身が狭い。

同時期にバイクに乗りはじめた友人らは、ほぼ全員乗らなくなってゐる。男の最後のアレとして、いつまでも乗っておきたい気は大いにあるのだが・・・。


5週目

27日(土)---------------------------------------------------------------------------------------------------------

「納豆」につひて書いた先週の日誌で、『踊らされて喰ふな莫迦が』と書いた事による反響が、いくつかある。まぁ要するに「あの騒動」に乗せられてしまった人達の中にも、ありがたい事にワシのファンとしてこれを読んでくれてゐるヒトもゐる訳で、その人も含めて『莫迦が』とか『阿呆め』と云ふのはいかがなもんか?、といふもの。まぁ、確かに。不快に思われた方はごめんなさいね。

しかしまぁ云はせてもらへるなら、もしワシの親しい友人に、さういふ、メディアに踊らされるやうなのがゐたら、ワシはやはりそいつに面と向かって『阿呆が』と云ふと思ふのだ。いつも云ってる事だが、ワシが怖いのはデマや捏造ではなく、大多数が薦める価値観に、自分自身の根拠を持たず簡単に同調してしまふ大衆心理なのだ。今の世の中こそ、マジョリティから離れて生きる、といふのが大切なのではないか?と思ふ。

けふは女房の誕生日であった。「ちゃぶ家」にて祝う。自身の根拠から「昔コロッケ」など食す。

28日(日)------------------------------------------------------------------------------------------------------------

なんと朝10:00からSoe'sのリハをす。こんな時間から練習をするのは久しぶりだ。昔シバちゃんとやってゐたS.Y.U.K.はこの時間帯で週2でやってたな。Soe's、形が完成してゐるオリジナル4曲は、まぁそこそこ人前に出せるレベルになってきた。もう2〜3曲増えた時点でライヴを打ちたいね。

お昼には解散。天気も良く、日曜の、この時間、外にゐて、あと半日がヒマ、といふのも悪くないもので、ちょいと車で遠回りなぞしてみた。某巨大ベッドタウンに行く。いかにも、バブル期に竣工され、完全に完成の機会を間違えた、しかし、「どうコレすごい便利でしょ?オサレでしょ?」と云ってるやうな、何でもある街。無意味に広い駐車場。しかし、かういふのはかういふので、悪くない。目についたスーパーで昼飯を買って喰ふ。

29日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

菊地凛子さん、といふ女優がハリウッドで話題になってゐる。ワシは富士通のCMでこの人を見た時、なんか気になってチェックしてゐた(眼鏡ッ娘好きなもので)。美人、といふ訳ではないが、意志の強さうな目鼻立ちが印象的な女性である。日本ぢゃほとんど無名に近かったが、上手い事行きゃ先に世界ですよ。ワシが着目する女性アーティストは大抵ブレイクする、といふ、ほとんど誰も知らん定説が、また一つ確かになった。へへへ。

You tubeを検索してゐたらこんなのがあった。ワン・アームド・ベース。「?」と思って見てみたら・・・・・・、嗚呼、参った。居るンだねぇ、かういふヒト。ホンマにすごいわ。

腕を失ったのがベースを弾く前だったのか、後だったのか・・・・。くじけない人、には間違いないのだらうが、やっぱりかういふ人って、なによりも『才能がある』んだよな。コレを見て「だれでも努力をすれば出来る」と思ふのは、ちょっと違うと思ふ。

30日(火)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

しーなとシュウのアルバム製作のステップ1。まづはワシのデヂタルMTRを使ってデモを作ってみる。まぁプリプロやね。しばらく宅録に凝ってゐた時代があったが、このところとんと御無沙汰しておったので、ちゃんと使えるンかいな?、いや、まづ機材がちゃんと動くんかいな?と思ったが、まぁ大丈夫でしたよ。さういやこれでオルカ団の最初の「カセットシングル」を作ったんだねぇ。あれ、何年前や?。

弦もの叩きものはワシ、鍵盤もの吹きものは椎名さん、といふ事で演る。まづけふの処は『ペンギンカフェで逢いませう』を録る。ベース→ピアノ→パーカス→唄→コーラス、といふ順番で録って行く。その作業は仲々楽しい。今回、一応ワシがプロデューサー、といふことになるので、まぁ自分の事は後回し、ってかんぢやね。

録ってみて、やりたい事、やるべき事、やらねばならぬ事、など見えてくる。先様に喜ばれるアルバムを完成させたいものだ。

31日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

5週月にてレッスンはお休み。建設的な事をなにかやらう、と思ひつつ、づーっとPCいぢってゐた。アコベ持ってどっか野っぱらにでも行って練習したいのだが、いかに暖冬たぁ云へ、さすがに寒いねぇ。もう少し春を待とう。

翌月へ