「好き」は状態であり「愛している」は意志だ

6月15日(日)ーーーーーー

しーシュのリハ。
明後日の宇部遠征に向けてのラインナップ精査も。昨日なんとなく書き上げた新曲も持ってゆく。

私が昨今流行のJ-POPを嫌悪してゐる事を、しーなさんは結構気にしてくれてゐて、そは私がいわゆる『新風を認めない頑固な老人』になってしまうのを懸念してのことらしい。まぁ確かに一理ある。

私とて新風を認めたい気持ちはヤマヤマなのだ。しかしまぁ、それこそが特徴的な『歌詞が多くて言葉選びが幼稚な』ことや、『その割に聴き取れない』ことや、『音符ひとつに二つの言語を当てはめた英語風の発音』や、『気を衒った転調や展開ばかりの多いアレンジ』やそこら辺が、私にはどうしても許容できない。

そしてこんな私でも、「自分が嫌うものからも好かれたい」と云ふ傲慢さはさすが持ってない。だからまぁしょーがないんよ。

6月16日(月)ーーーーーー

バイト。

季節が夏に近づき、職場が暑い。何故か今季から厨房に「温度計」が鎮座しており、けふは早くも36℃超えを記録しておりんさった。勤務が終わる頃には文字通り汗と油煙で全身ドロドロなのだが、けふは帰り道に雨が降り始め、ぬるい雨粒が気持ちいい。天然のシャワーだ。

さういふ季節が来たのだ。

6月17日(火)華麗衆ナイト「しーシュ可惜夜」ーーーーー

此処数年、ひとりで車に寝泊まりしながら3〜4箇所を歌い回った最終日が宇部、といふのが多かったのだが、今年は久しぶりにしーシュで。お馴染み月例企画「華麗衆ナイト」への参戦。しーなさんにとっては「凱旋」の感も強い故郷来訪である。

他の出演は、地元からKensho、福岡から参じた杉山瑞紀、そしてホストでもあるばななちっぷすwith ばに〜。Kenshoは前々回かの宇部で、駅前で歌ってるシンガーがおり、「なかなか上手いやっちゃな」と思った、その男であった(後日判明)。杉山ちゃんは小柄な体でギブソンのジャンボ・ギターを掻き鳴らす正統派SSW。曲も良くて歌声も素直で良い。この二人のかんぢのJ-POPなら好きになれるんだよ。さうなんだよ。

Kensho

杉山瑞紀

ばななちっぷすwith ばに

ばななちっぷすは、いつも主催してくれるHyper Dunkのギター、おぅにし君が嫁さんと演ってゐるユニット。けふはそれにやはりHyper Dunkのドラムスばに〜が参加してのトリオ編成。いつも脇役を務めるおぅにしの、なかなか堂に入ったフロントマンぶりに拍手。

トリでウチら。いちをうウチがメインといふ事で、倍の時間枠をもらえたので、新旧取り混ぜてたっぷりとお届けする。会場も久しぶりに立ち見も出る満員で、しかもしーなさんの幼友達も来てくれており、テンション上がる。それを上手く抑えながら、の50分9曲。アンコールはやはり「この素晴らしき世界」で。

今回、諸事情でHyper 〜が出演できなくなった事を受け、おぅにし君が個人でづいぶんと奔走してくれたらしい。その誠意に心から感謝したい。ありがとう。

色々となかなか難しいが、全てのことが上手く運ぶ事を祈ってゐる。
どんな状況であれ、我々に出来るのは「歌って演奏する」ことだけであり、その部分があるからこそ、皆が兄弟のやうに信頼し合えるのだから・・・。

6月18日(水)ーーーーーー

宇部から帰る・・・が、今回もまた私は「置き去り(笑)。
しーなさんは故郷 宇部に残り、母上様と壱日過ごす。私は電車でGO。
今回はしかし新幹線を予約したので、ものの40分で広島に帰還。夜はレッスンが4人。

6月19日(木)ーーーーーー

バイト。

けふはやんごとなき方々が広島を訪れてゐるらしく、ところどころ歯が抜けたやうに静かな場所ができてゐる。交通規制もかかってゐたやうで、公共機関は影響が出てゐたやうだ。チャリ移動の私にはカンケーなく、しかもけふはバイト後すぐにスタヂヲに篭ったので、世間とは隔絶された午後。

帰り道、こんな時間(21時過ぎ)にも関わらず、けふに限って 制服姿の餓鬼どもがえらく多く目についたのは、なんなのだらうか?。コドモは早く帰って寝なさい。

6月20日(金)ーーーーーー

バイトが凄まじい忙しさだった。
けふもやんごとなき人々は広島市内をあちこち往来してゐたやうだが、この忙しさと何か関連が・・?。

かういふ事があると、2023年の、あの欺瞞に満ちたG7サミットを思ひ出す。道路封鎖の連続にもぅ市内一円が大混乱で、タクシーですらどこを通ればいいか右往左往してゐたあの光景。辻々に立つ全国各地から寄せ集められた警官隊の物々しさ。低空でホバリングするSPのヘリコプタ。

あれに比ぶれば、やんごとなき人々の動静は穏やかなもんだ。良き広島時間であったことを。

6月21日(土)しーシュ高宮「君が守る世界」ーーーーー

今年もやって来ました高宮詣。
2013年6月に初めて訪れて以来、づっと「名もなきログハウス」でのライヴがほとんどだったが、去年この地に若きオーナーシェフ・ナオキがオープンしたokada sasa。今年はここで初のしーシュのワンマン。開店記念として贈らせて頂いた『君が守る世界』は20周年記念アルバム「椎修」のラストを飾るナンバーとなってゐるのはご存知よね?。

いまやこのokada sasa、 入店待ちが出るほどの人気店となり、ナオキも日々嬉しい悲鳴を上げてゐる、といふ。女性スタッフも雇い、掃除の行き届いた店内は、開店当時とほとんど変わらぬ清潔感。言っちゃナンだが田んぼのど真ん中にポツンとある一軒古民家。こんな立地では虫の襲来は甚だしかろうが、この清潔感をキープしてゐるのはさすがだ!。

けふはここを会場にライヴ。早くからスタッフ集まり、テーブルや椅子の配置から音響、照明の設営など。神楽公演の舞台設営で鍛えられてゐる人々なので、たいへん手際が良い。折しも涼しい風が吹き渡り、雨の気配もないので、外にも椅子席をセットし、大きな窓を全開にして外からでも聴けるやうにステージを組む。北海道の銭函で演った時のかんぢかな?(笑)。

時間には多くのお客さんが駆けつけてくれ、いいかんぢにスタート。新作からはもちろん、急遽カヴァーも加えたラインナップで構成し、2ステージ2時間まるっとしーシュをお届けしました。音響が良く、指も喉も絶好調で、我ながら素晴らしいパフォームが出来たんではないか?と。

終演後はそのままお店で打ち上げ。お店のスタッフやお客さんも残り、わらわらと喋り酒を飲み、気づけば日付跨いで2時前!。しーシュとナオキはお客さんが帰った後、かるーく片付けもして、そのまま店で就寝。高宮のヒトはなんでかみんなメチャクチャ酒が強くて、同じやうに飲んでたら大抵ひどく酔っ払うんだが、けふも同じ轍を踏む私・・・。座布団敷いて横になったら5秒待たずに昏睡。